ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(81)リスボン・ロシオ駅到着。突然の変更。

リスボンへ戻る途中の車内で、行違う郊外電車。横パネルがカラフルに塗られている.
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昨日の道路の外壁で、随分芸術的なペインチングを見たが、電車までとは!
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サテライト都市のアパート風の集合住宅。
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郊外の住宅地。
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いやー、駅のホームにまでこんなペインテイングが。
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シントラからの帰りの電車は、午後の時間帯で、この街で朝夕のラッシュアワーがあるかどうかは知らないが、ガラガラの状態で、外の景色をゆっくり楽しむことができた。リスボン郊外の通勤圏。リスボン旧市街は50万人程の人口だが、郊外を含めた大リスボン圏は200万人程になる。ポルトガル全体の人口は約1000万人だから、首都圏に約2割の人々が住み、生活していることになる。凡そ日本の東京首都圏の全国人口に占める割合、1億人と2000万人との似たようなものか。

ギリシャ、スペイン、ポルトガル等の地中海諸国は失業率も高く、経済不況に喘いると新聞報道等にあるが、電車の窓から見る限りでは、そうした貧しさは感じられない。すさんだ光景はどこにも見られず、先進国の郊外の様相で、生活レベルの高い中級クラスの住環境と思われた。報道と実際との違い。人々は本当はそれ程貧しくもなく、文化的な生活をしているように思われた。

約40分の車窓の風景、行と違って帰りは何かあっという間に過ぎて行ったような感覚だ。終点ロシオ駅に到着したが、今日の予定は特段ないので、アルファマの古い港町へでも行って、ファロでも聞きながら、イワシの塩焼きでも食べようかと考えていた。その前に明日の予定だが、セビリア行きのバスが何時に出るのか確認して置いた方が良い。バスターミナルの場所、行き方も覚えて置けば、明日になって慌てなくても済むだろう。

そこでロシオ駅のインフォメーションで聞くと、セビリア行きの長距離バスは動物園の傍のターミナルから出るという。地下鉄で3つ目位の動物園前で下車し、バスターミナルへ行くと、随分大きなターミナルで、迷うほどだが、セビリア行きの窓口は隅っこの方で、漸く探し当てる程。隣国の大きな市だから、リスボンとの間は頻繁に往来しているかと想像していたが、それは全くの間違いだった。マップで見れば200キロもなさそうな距離、精々3時間もあれば大丈夫だろう。明日は午前リスボン観光をし、午後の便で行く積もりで窓口に尋ねたら、これも又飛んでもない大間違いで、バス便は夜行の2便しかなく、8時と9時の出発。今晩を逃すと、明日の夜まで無いとの事! 距離は3時間どころか、夜行便で明日の朝到着とのことだった。

やむを得ない、今晩の夜行で行くしかない。直ぐに9時の便を予約し、取り敢えずはまだ4-5時間はある。急いでホテルに戻り、チェックアウトし、この街で見て置きたい場所、ベレンの塔だけは見て置こう。リスボン2泊分のホテル代は日本を出る前にネットで支払い済みだったが、1泊分は放棄せざるを得ない。事前の情報不足、自身の浅墓な計画を恨むしかない。ホテルで荷物をまとめ、リュックを背負って、急いでベレンに向かった。


特急列車には流石にペインティングはされていない。
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3時、朝出てきた時のロシオ駅に到着した。
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バスターミナルへ行きセビリア行きのバスを聞くと、夜行しかないという。今晩のバスで行くことにし、急いでホテルに戻りチェックアウトする。部屋を出る前にホテルの窓からリスボンの街並みを撮影する。
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海沿いにあるベレンの塔には市電で行く.
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リスボンの市電は庶民の足だ。
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