ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(114)コルドバ、夜のざわめき。

街灯の薄暗い中で、大勢の若者が輪を作り、声高に話している。
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路上に張り出した店ではまだお客がいるが、店の方ではそろそろ閉店時間だ。
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若者は皆大声で賑やかに話している。若者の失業率の高い国とは思えない明るさだ。
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どこに店があったのか、お客がぞろぞろ道路に出てくる。
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ああ、もうこの店は閉店した。
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Hotelの部屋で飲むともなく休むともなくゆっくりしていると、11時近くになって、外からざわめきが聞こえてくる。窓の外を見ると、向かいのバールからお客が外に吐き出され、路上で談笑したり、大声を出したりして、賑やかにしている。角の店も同様で、多くの若者が路上にたむろするようして、輪を作っている。何が起きたのか? スペインの若者の行動を知りたく、興味本位に外に出てみる。

東京の夜と違ってこの街の街灯は暗い。暗闇の中で大勢の若者が路上で立ち話をしている。この辺には店は数軒しかないと思っていたが、案外隠れ家のような小さな店がビルのあちこちにあるのかも知れない。しかもこの辺りにはミニホテルが多数あるので、そうした若者の宿泊者が集まってきているのかも知れない。皆元気で賑やかだ。失業率10%以上、特に若者の失業が多いと新聞等に出ていたが、それはどこの国のことだ? この若者の明るく快活な酔っ払い風景を見ていると、失業話などどこかへ飛んでしまう。

見ていると、あちこちにできていたグループの輪はだんだん小さくなって、崩れていって、しまいにはほとんど誰もいなくなった。皆三々五々帰路についたか、それぞれのホテルに引き上げて行ったのだろう。橋の上では尚恋人たちが甘いささやきを交わしている。又、ここでも新たな恋が芽生えるか・・。川の一つ上流のローマ橋は淡いオレンジ色で闇の中にぼんやりと浮かんでいる。2000年前のローマ時代の恋人たちも、ユダヤの青年も、こうしてこの川べりで川風に当って、恋を囁いていた。時代も民族も超えた万古変わらぬ人の営みだ。いつまでも鯉のさや当てはかなわない。自分もそろそろホテルに引き上げることにしよう。



橋の上では恋人たちが愛の言葉をささやきあっている。
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ああ、このビルの屋上がビヤホールになっていたのか??
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川の上流ではローマ橋がぼんやりとライトアップされている。
川の上流ではローマ橋がぼんやりとライトアップされている。    

          
若者の集団もどこかへ消えてしまった。自分もそろそろホテルに引き上げよう。
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さて、このシシ肉のサラミを肴に、寝酒を呑んで寝ることにしよう。
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