ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(118)マドリードまでの途中の風景と町と駅。

山の斜面には雑な手入れの果樹園もある。
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山を越えると町が見えてきた。
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何ていう名前の町だろう。人口2-3万の程度の地方都市だ。
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ああ、さすがカトリックの国。教会も見える。
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駅に停車した。最初の停車駅だ。
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コルドバからマドリードまでの約2時間の新幹線の旅、スペインの大地をゆっくり眺めていくことにしよう。丁度50数年前、新幹線こだまに乗って、初めて新大阪まで行った時は、車窓から外の景色を飽きることなく眺め、それまでの列車と比べ、外の景色が飛び去るようにして、後ろに流れていくスピード感に新しい時代の幕開けを実感したが、今日はそんな感じで、外の景色を楽しもう。尤も、以前中国で新幹線に乗った時も感じたが、その時は既に日本で何回も新幹線に乗っていて、殊更スピードの速さに驚くことはなく、素早く移り行く社外の景色に見とれたものだったが、今回も同様のことだろう。

赤茶けた乾燥気味の大地がどこまでも続く。ここは丁度イベリア半島のど真ん中で、真っすぐ北のマドリードに向かって進んでいるのだ。スペインの地理には詳しくなく、知っている都市名も数か所に過ぎないが、今走っているのはアンダルシア地方だ。ここはスペインの最南部の地方で、一番南のジブラルタルもこの州に含まれる。このすぐ北がマドリードも含まれるカスティーリャ地方で、日本語のカステラの語源ともなっている州だ。正式名はカスティーリャラマンチャと言って、日本人にはむしろ後ろの方のラマンチャの男、即ち、ドンキホーテで有名だ。

何もないように見える大地でも、目を凝らして見ていると、いろいろな物や情景が見えてくる。ただだだっ広い不毛の台地かと思っていたが、案外起伏に富んでいて、日本ほど激しくはないものの、山あり谷あり、遠方には山脈も見える。何も生えていない台地もよく見ると土が耕されていて、小麦か馬鈴薯か、何かの作物が耕作されていたようだ。今は借り入れも終わり、ただ単に赤土が広がっているようにしか見えないが、作物が育つ頃には、青々とした丘陵に変わっているかも知れない。

こうした赤茶けた大地の中を、Renfeは途中2か所の駅に停車する。駅と言っても大きな町ではなく、乗降客も限られている。人口で言ったら精々2-3万、日本で言ったら地方都市ではなく町のレベルだ。それでもホームはガラス張りの風防が作られていて、贅沢だ。こんな規模の町の、この程度の乗車客だったら、日本ならこんな「豪華な」風防などは作らないだろう。

町自体も緑の殆どない小山の斜面にへばりつく様にして家並が続いている。アジアの極貧国のような貧しさは見えないが、過疎の町で、如何にも寒村と言った感じだ。この辺りからだとマドリードまでRenfeで1時間足らずだろうが、そうした大都市の恩恵は受けていないようだ。大体産業がないから、町のどこにもそうした工場なり、煙突などは見当たらない。主たる産業はこの赤茶けた大地を耕す農業なのか・・。マドリードまでの2時間の間、殆どこの光景の連続だった。



丘の上まで住宅が建っている。
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再びまた赤茶けた大地が続く。
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今は何も生えていないが、季節になれば緑の草原に変わるのだろうか・・
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ああ、この辺は耕作地のようだ。
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ああ、又次の駅に到着した。
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