ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(192)サマランチ記念館を見て、杜を歩く。

オリンピックスタジアムに隣接して建てられているサマランチスポーツ記念館。
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贅沢な造りで、山をくり抜き、地下室状にして造られている。日本なら山を削って平地にし、その上にビルを建てるのだが・・。
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1992年、この町が最も輝いていた時だ。
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記念館の前のテラスにはフートプリントがある。テニスの王者、ピート・サンプラス。名前からしてスペイン系か?
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ああ、これはマイケル・ジョウダン。バスケの神様!
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4年に一度開催される世界規模のスポーツ大会にはサッカーW杯とオリンピックがある。サッカーの場合は地区予選を勝ち抜けてきた36チーム、即ち36か国の代表選手が4年に一度の戦いを行うのに対し、オリンピックの場合はあまねく世界中からの150以上の国・地域が一堂に会し、熱戦を繰り広げるのだ。だからどんな小さな国でも代表を送ることができ、極端な話、一人の選手に3人の役員派遣という例もあり、そうした小国でも国民の大半は競技場に自国の旗がはためき、唯一一人の選手を取り囲むようにして行進する民族色豊かなお揃いのユニフォーム姿に拍手喝采し、涙を流す人もいるかも知れない。

又、サッカーの場合、「開催国」と言われるように国単位での開催で、競技場は国内の複数の都市で散らばって行われるのに対し、オリンピックは「開催都市」で、誘致都市の名誉と責任に於いて主にその都市で開催されるのだ。次回東京は2020年の第32回目の開催で、前回1964年に開催されてから56年ぶり、約半世紀振りの2度目の開催となる。かようにオリンピックの開催された都市名は人々の記憶の中にいつまでも残される。人々はその都市名と共に、その時活躍した選手も記憶に留めている。

戦前のベルリンオリンピックヒトラーの元に行われた世紀の祭典、女子競泳の前畑秀子、戦後すぐのヘルシンキ大会の人間機関車・ザドベック、フジヤマの飛び魚はその後のロスアンゼルス大会だったか・・。メルボルン、ローマ、ソウル、北京、ロンドン・・・。皆それぞれのヒーロー、ヒロインがいた。ここバルセロナでは、唇を斜交いに尖らせたピートサンプラス、それにバスケの神様マイケルジョーダン。サマランチ記念館の前のテラスには二人の大きな足跡が刻印されていた。自分の足をその上に置いてみたら、三分の二程もない大きさだった。

記念館を出て、暫く杜の中の小径を歩く。この記念館を下った先に港の見える丘、先刻人工島から眺めたケーブルカーの起点駅がある筈だ。空中ケーブルは怖いが、乗るかどうかはそこへ行ってからその時に考えればよい。一本の車道があるが、ここを真っすぐ下って行けば行きつけるだろう。静かな杜で、時々車は通るものの、散歩者には殆ど合わない。たまにジョギングしている人や、若者のグループに遇ったりはするが、静かなものである。モンジュイックは贅沢な杜だ。


サマランチ記念館を出て、モンジュイックの杜を歩く。
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殆ど人の居ない静かな杜だ。
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この車道を真っすぐ下って行けば、港の見える展望台に出るだろう。
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ああ、珍しく若者に出会った。
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こんな杜の中で、3人は何をしているのだろう・・。
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