ちゃおチャオブログ

日々の連続

7.31.(火・晴れ)小皇帝、ボクシング会長。

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今の中国で小皇帝というと、一人っ子政策の中で大事に育てられた子供が我儘に育ち、家庭内で皇帝のように振舞うさまを指しているが、30年ほど前には違う意味で使われていた。50年前、文化大革命で、地方軍閥など居なくなった筈だが、世の中が落ち着いてくると、又地方や組織の中で、親分や絶対権力者が生まれてきた。権力の座に居座り、皇帝のように振舞った。以前の地方軍閥の萌芽のようなものだ。
中々退治できなかったが、習近平になってから一掃運動が進み、そうした地方の小皇帝は影を潜めた。
処が、ここ日本で、いろいろな組織の中で権力の座に居座って、皇帝のように振舞う人間が生まれてきた。日大の田中理事長然り、学生数10万人の大大学を意のままに動かし、その腹心、アメフト内田監督をNo2の地位に据えていた。将来彼を理事長に据え、院政を引くような考えもあったらしい。

処が又最近問題が浮上したのは、ボクシング協会山根会長問題で、彼は日大田中理事長以上に絶大な権力を振るっているようだ。終身会長。彼が死ぬまで会長職に留まる、ということだ。中国の習近平も、米国大統領もできないことで、世界でそれが出来るのは唯一北朝鮮の金だけだ。恐ろしい権力構造を作り上げた。
ここへ来て、全国県連のボクシング協会が一斉に狼煙を上げて、333人が連名で山根批判を行った。絶対権力者、力の強いものには弱いものは団結しなければならない。日大問題、ボクシング協会も弱いものが団結することによって、解決されて行くのだろう。強者連合ではないが、この田中と山根が仲良しで、手を組んでいるが、組織を壟断する行為は許されるものではない。スポーツから健全の言葉が無くなったら、それはもう興行である。
日本の社会があちこちでこうした小皇帝によって蝕まれて行くのを憂うる。


午後浅間を歩く。山百合が全く姿を消していた。早いものだ。いろいろな蝉がけたたましい。
     < 盆近し 思いっきり泣け セミ時雨 >


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