ちゃおチャオブログ

日々の連続

イギリスの3日間(8)バッキンガム宮殿前で。

バッキンガム宮殿をバックに記念撮影している観光客も沢山いる。
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バスに戻る前に、再び宮殿を目に収める。
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これをヴィクトリア様式と言うのか、案外シンプルで平板な建物だ。
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女王陛下は晴れの日、この正面のバルコニーに立って、国民に挨拶するのだ。
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この掌紋は現イギリス王家のオーナメントだろうが、歴史が複雑過ぎて、とても理解できない。日本の万世一系とは違うのだ。
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バッキンガム宮殿は言わずと知れた英国女王陛下の住まいである。昔は大英帝国と呼ばれていたが、第2次大戦後、世界中に持っていた植民地は次ぎ次に独立し、いつの頃からか大英帝国とは呼ばれなくなり、単にGB,Great Britain,或いはUK,United Kingdom、連合王国と呼ばれるようになった。

今現在米国がトランプ大統領になってから、Pax Americana,世界のルーラーからの役割を放棄し、America First,米国第一の普通の国に戻ろうとしているが、英国の場合、それよりも遥か以前にPax Britanica、世界の覇者からの地位を滑り降り、普通の国になっていた。アメリカがその地位に取って代わる以前、世界中に広がっている英国領に陽の沈む場所はないと言われていたが、現在20年前に香港が中国に返還されたのを最後に、英国海外直轄領はジブラルタル他ごく限られた僅少の場所となっている。

嘗て皇居は現人神が居ます懼れ畏き聖なる場所と国民から畏敬されていたが、嘗てのPax Britanica時代のここバッキンガム宮殿も同様なものだったろう。世界の植民地の最高の元首は大英帝国国王、女王であり、今でも旧植民地を繋ぐコモンウエルスの中では名目上の元首とはなってはいるが、その比重、価値の高さは今とは比べ物にならない位、高いものだった。

前世紀、その頂点に立っていたのがヴィクトリア女王で、その黄金色に燦然と輝く記念塔の前から再び宮殿に向かい、バスに戻る前にもう一度眺める。建物は案外シンプルで、パリのルーブル宮殿やシェンブルン宮殿のようなゴシック感はない。フラットで平板な建物だが、これをヴィクトリア様式と呼ぶのかどうかは自分には分からない。世界一の絶大権力者がその地位をゴテゴテ飾り立てるのではなく、シンプルに、機能美を前面に押し出すような建物、ツアーガイドからの説明もなく、いつの時代に建築されたのか不明だが、あっさりタイプの英国人気質に似合ったものと見えた。

正面の鉄格子に嵌められたオーナメント。この文様の背景とか歴史に知見があり、意味する所が理解できれば、こうした場所への旅行もより楽しくなるものだが、自分には複雑すぎ、難しすぎて、とても手に負えるものではなかった。この掌紋を見て、以前バンコク最高裁判所の正面鉄格子に嵌められたテミスの女神像を思い出した。あれは誰にでも分かる、分かりやすいシンボルだった。英国人は精神的には複雑なのか・・



宮殿のすぐ近くま高層ビルが迫ってきている。
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ハイドパークの森も見える。
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ああ、帰り際、マル(モール・Mall)から場所がやってくる。
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ああ、2頭立て馬車だ。観光用か??
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ブラックキャブ。ロンドンの格式高いタクシーだ。
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