ちゃおチャオブログ

日々の連続

イギリスの3日間(16)大英博物館のロゼッタストーン。

グレートコートのシーザー像周辺は待ち合わせ場所に最適だ。
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イギリスの小中学生も勉強にやって来る。
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大学生だろうか・・、何か難しそうな、学術的なミーティングをしているようだ。
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最初はエジプトコーナーから。アレクサンドリアなどは、ギリシャ、エーゲ文明の影響を受けていたのか・・。
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ああこれは、明らかにギリシャ彫刻だ。
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「British Museum」、が「英国博物館」ではなく、どうして「大英博物館」と日本語訳されたのか、今でもよく分からない。もしここが「Great British Museum」の名称だったら、「大英博物館」がピッタリの訳になるのだが、そこには「Great」という言葉はない。日本人の誰が、いつ頃日本語訳にしたのかは知らないが、調べてみたら案外興味深い時代背景が浮かびあがって来るかも知れない。

自分が思うにこの訳は、日本が明治維新で、国号を「大日本帝国」と称したのだが、その当時英国は「British Empire」と呼ばれていた。日本の国号が単に「日本帝国」なら、それに釣り合う形で「英帝国」で良かったのだろうが、日本にだけ「大」を付けて英国に「大」を付けない訳にはいかない。特に明治後半になって日英同盟が締結された当時、バランスをとる為にも「大英帝国」と呼ばれるようになったに違いない。日清戦争に敗れた清国ですら、その当時は「大清帝国」と呼ばれていたのだ。

明治期に日本語訳された「大英博物館」。日本は既に70数年前の敗戦で「大日本帝国」から単に「日本国」に国号の変更があったが、この博物館の名称は今でもそのままだ。「大英帝国」も今では「UK、United Kingdom」、即ち「連合王国」と呼ばれるようになっているが、この博物館に関しては昔のままの名前だ。「大英博物館」は国の名称、国号がどう変わろうと、明治の日本人が名付けた偉大な名称として残されている。実際、この博物館に来るとその名称が全く相応しいものと感じるだろうし、むしろ日本人からイギリス人に対し、「British Museum」の前に「Great」と付けるべきだとアドバイスしてやったほうが良い。ここはそれ程偉大な博物館で、世界の宝庫だ。

収蔵品800万点がどれ程巨大なものかは上野の国立博物館、中国・上海博物館のそれぞれ10万点余と比べてみても、その規模の大きさが知れようというもの。しかもだ、この大英博物館は入館無料で、更に写真撮影まで認められている。上海博物館は大英博物館を参考にしたのか、入館無料で撮影可なのだが、上野は全く保守的だ。著作権等を問題にしているようだが、だったら大英はどうなんだ、と言いたい。プラドでもカタルーニャでも、スペインはどこも写真可だった。日本の文化庁も古い考えを捨て去ると良い。

さて、それでは先ずは最初のエジプトコーナーから順繰りに見に行くことにしよう。部屋の入り口には大きな石が置かれている。有名なロゼッタストーンだ。フランス人学者ロゼッタにより発見されたエジプト古代の石碑だが、どういう推移を辿ったのか、今はここロンドンの大英博物館の展示品となっている。



奥に進むと、あった! ロゼッタストーン
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花崗岩に刻印された碑文はヒエログリフギリシャ語で書かれていて、この石碑によって、古代文字、ヒエログリフの解読が可能となった。歴史的な、偉大な発見だ。
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エジプト学の蔵書も大変なものである。
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研究者にとっても、貴重な文献だ。
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さて、更に奥に進んで行く。
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