ちゃおチャオブログ

日々の連続

8.16.(木・晴れ)尾畠さんー幸せを生きる男。現在の生き仏。

イメージ 1



78歳と言ったら人生も後半。既に亡くなっている人もいるし、病気がちや痴呆症になりかかる年齢でもある。78歳の尾畠さんは全くそうしたことを感じさせない後期高齢者だ。彼を高齢者というには失礼だ。肉体的にも精神的にもまだ40代、50代の壮年だ。ボランティアに行かない時は毎日8キロのマラソンをし、身体を鍛えているという。これだけでも普通の人の出来ないことを、78歳の尾畠さんは欠かさないという。立派と言う言葉を通り越した超人だ。
65歳の時、今までの稼業魚屋をきっぱり辞めて、その時、以前から考えていた日本縦断の徒歩旅行に出た。約3か月、100日かけて佐多岬から宗谷岬までの約3300キロを歩き抜いた。3300キロを100日と言ったら、毎日平均30キロ以上の歩行をしなければならない。しかも泊まる場所はホテル旅館ではなく、テントだ。こんな大記録を打ち立てた日本人は過去にいただろうか・・。
その彼が、65歳を境にボランティア活動に突き進むことになった。その動機たるや、今まで生きてきて、人々から受けた恩返しの為、老後はその恩義を人々にお返ししよう、とのことだった。日本全国各地で災害があると率先してボランティア活動に参加し、しかもそのポリシーは自給自足。ボランティアとしては当然の基本かも知れないが、それは徹底している。軽自動車に一切合切を積み込み、車内泊、テント生活で、自炊する。人を助けても謝礼は受け取らない。言葉での謝礼すらも遠慮する。人助け、ボランティアするのが当然の義務と思っている。
そんな世にも希な奇特の人が、今回2歳児童の救出で突然に脚光を浴びた。もしも今回の救出劇が無ければ、今も世の中の人には知れず、どこかで黙々とボランティア活動をしているに違いない。いや、今脚光を浴びても、従前どおり、東奔西走で活動をしている。彼はボランティアをすることに生きがい、生きる喜びを感じている。人助けを自身の生きがいとしている。
世の中、国民年金が少なく、生活できない等々の不平不満があちこちで聞こえる中、彼は、国民年金だけで、各地へ旅費、道具、援助品を揃え、年金が少ないことの不満どころか、毎日を感謝して生きている。日本人の鏡。このような気持ちの清い、活動的で、感謝の気持ちで生きている人。今回のニュースで、初めて知ったが、現代の生き仏のようにも思える。大分は石仏、摩崖仏の多い土地だ。その生き仏が人間の身体を借りて、現れたかのような思いだ。自分は彼に感謝する。自分には何もできないかも知れないが彼に感謝することだけはできる。ありがとう尾畠さん。


イメージ 2