ちゃおチャオブログ

日々の連続

11.7.(水・晴れ)無難な結果。米中間選挙。

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2年前の米国大統領選は最後まで混乱を極め、多くの米国人、世界の人がよもやあのトランプが大統領になるとは予想もしていなかったが、彼が当選した。その後の2年間、彼の気まぐれによるツイッターで世界の経済、世界中の人々が振り回されたが、2年経って漸くその気まぐれにも慣れてきて、世界経済の右往左往も収まりつつあった。

今回の米国中間選挙。一般的には、大統領の2年間の通信簿、成績表とも言われ、通常米国民は辛口評価、現職大統領にとっては厳しい評価となる。過去、現職大統領が中間選挙で選挙活動をした例は無かったが、ここでもトランプは異質だ。宇宙人のように、全米を飛び回り、共和党候補に肩入れし、自身の評価に傷が付かないように踏ん張った。お陰で、接戦状のフロリダでは当落線上にあったルビオがすれすれで新人女性候補を破り、トランプの面目も保たれたが、この二人は2年前の大統領選では、お互いを罵り合う間柄だった。離合集散、自身の利益の為には悪魔とも手を結ぶ二人の姿が明らかになった。

いずれにしても多くの識者が予測していた通りの結果、上院は共和、下院は民主が多数を取る、との結果に納まり、トランプ、ペロシュ、双方が勝利宣言をした。痛み分けでは無くて、両得だ。ただこの結果は、米国民にとって、共和=保守、民主=左翼、のより深い亀裂を生むものだ、との指摘の声も多い。

2極化する米国、はもう20年以上も前から言われてきたことで、年々その溝は深まっていくが、トランプが出てきたことによって、その亀裂をより鮮明にし、より敵対的になり、より双方を排除する方向に向かっている。この先の米国がどうなって行くのかは自分には分からないが、今メキシコ国境に近づいているニカラグアその他の米国に向かう仕事を求める人の群れは、既に6000-8000人の数に上り、いよいよこの数が増えてくれば、1000年以上に前に起きたゲルマンの大移動、その結果としてローマ帝国を崩壊させた、人類の大移動、それは中南米に限らず、アフリカ中東からの欧州に押し寄せる移民問題にも現れていて、如何にトランプが軍隊を国境に張り付けても、その人の大移動を阻止することは出来なくなるだろう。

後2年トランプが大統領をやると思うが、次の大統領は軍隊が阻止するのではなく、こうした難民、移動する人々の定着を図る政策をする人物が選ばなければならないだろう。

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