ちゃおチャオブログ

日々の連続

The Third Eye カトマンズへの道(62・最終)帰国。

インデラガンジー国際空港。この空港ももう何回か利用している。
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時間通りに離陸するが、今日は曇りで外の景色が楽しめない。
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久しぶりの日本食
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今どの辺を飛行しているのか・・。相変わらずの雲。
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今日は8割くらいの搭乗率か・・。
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夕方の出発便には少し早いが、ホテルに預けておいたスーツケースを取り出し、空港へ向かった。ホテルの前のツクツクに乗り込み、跨線橋を渡って駅の反対側に出て、空港エクスプレスに乗る。これに乗ればもう半分インドを出たようなものだ。ここから先空港~搭乗までは確かにまだインド国内ではあるが、インドとは別世界、異次元の世界だ。臭いもないしゴミもないし、雑踏も無い。5年ぶりにやってきたインド。沿線風景は変わったか? 変わったようにも思えるが、変化はそれ程感じない。急速な近代化の波は、まだこの沿線までには及んでいないようだ。

空港に早めに着いたせいか、JALのカウンターはまだ開いていない。チェックインは3時間前からだ。空港ロビーで暫く時間を潰し、カウンターが開くのを待って受付嬢にクジャクの羽根について聞く。孫の遊びに5枚買ってきたのだが、成田の税関で没収されないか、とのことだ。受付嬢は自信なさそうに、動物の羽根だから、没収されるかもしれない、と。まあ、何でも否定的なことを言っておけば、後で問題は起こらないだろう。スーツケースは既にパンパンだが、1m以上もある羽根を無理に押し曲げて、スーツの中にしまい込む。これで見つかったら諦めるしかない。

5年前のインド旅行では、木製のストールをハンドキャリーで持ち帰ったが、税関員、何を勘違いしたのか、税関カウンターで30分以上も待たされ、そのストールを別室に持って行って、包装をバラバラにして中を徹底的に調査した。麻薬か何かの密輸を疑ったようだが、こんな年寄りの爺さんが、おおそれた犯行などするか! と待たされすぎた怒りが喉元までこみ上げてきたが、彼等としても職務に忠実なだけ。熱心な彼等の働きにより、犯罪が水際で防止されていると思うと、頭ごなしには怒れない。麻薬が問題なら、もっと麻薬犬を増やし、外国の空港のように、犬を動き回るようにさせたら良いじゃないかと。スーツケースをJALカウンターに預ける際、ふっと5年前のことを思い出した。

通関は相変わらず沢山の人が並び、多少時間はかかったが、出発までにはまだ十分な時間もあり、DFSのラウンジをゆっくりJAL搭乗町蛙室に向かう。町蛙室はラウンジの直ぐ近い場所にあり、既に数人が待っている。中にチベット人がいて、勿論自分には彼がチベット人とは分からなかったのだが、彼の方から、自分はインドに住んでいる亡命チベット人で、インド政府が発行している、パスオートに代わる亡命者身分証を見せてくれて、これから日本に行くという。緋色の袈裟を来ていて、見るからにチベット仏教の僧侶だが、今回は日本のNPOからの招きで東京へ行くとのことだった。興味はあったが、長い旅行疲れもあり、話半分にして、又DFSに戻り、バカ高いサーテイーワンのアイスクリームを3ドルで買って食べた。

今朝とかか、それ以前にカトマンドゥで土産物は買ったので、この空港内のバカ高いDFSで買うものもなく、ぶらぶら時間を潰し、搭乗ゲートが開くのを待って機に乗り込んだ。出発は7時35分、明日の朝7時には成田に到着する。約8時間の飛行だ。JAL機にのればもう半分は日本だ。スチュワーデスは日本人で、日本語で通じる。機内の表示もモニターも日本語だ。日本語に飢えていた訳ではないが、何故かほっとする。ガサツなインドから離れるというだけでも気が休まるのか・・。

今回の旅行目的はヒマラヤの雄姿を間近で見ることだった。以前だったらトレッキング位は出来たかも知れないが、脚力が落ちて、もうとても山野を歩くこともできない。精々間近でエベレストの圧倒的高さのピークを眺めたいと願ってはいたものの、雲に阻まれ、見ることはできなかった。しかし、カトマンドゥからの帰りの飛行機で、窓の外にアンナプルナ、ダウラギリ等々の白銀の峰を見ることもでき、希望の半分は叶ったか・・。

インドに着いた最初に日に詐欺に遭い、旅行中下痢腹痛に見舞われたりして、余り愉快な旅ではなかったが、それなりに楽しめた。カトマンドゥのホテルで、高知出身の若い女性に会えたのもその一つだし、何と言っても、この旅行記の表題にもなっている{Third Eye」、第三の目、スワヤンブナートの丘に登り、嘗て明治の時代、中村天風が眺めたのと同じような市内の光景を眺めることもでき、思い出に残る旅ともなった。ひと眠りした後の朝のモーニングアナウンス。窓の外を見るともう既に日本上空で、間もなく外房の海岸線が見え、徐々に近づいてきて、時間通り無事に成田に到着した。10日ぶりの日本だ。先ずは家族に電話した。

                             終


朝のアナウンスで目覚め、外を見ると真横に富士山が見えた。
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早くももう外房沖だ。
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インド出発直前で買った黒大理石のタジマハール。
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白大理石の置物。
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インド旅行の良い記念になった。
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