ちゃおチャオブログ

日々の連続

2.18.(月・晴れ)チンケな総理。不敗弁護士の敗北。

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相手のトランプがさぞ誇らしげに、もう既に受賞が決まったかのような面差しで、日本を代表する安倍総理から実に美しい言葉で、自分の平和賞受賞をノーベル委員会に推薦してくれた、と昨日記者会見で述べていた。
今日の国会で野党から早速この問題が取り上げられたが、総理は相変わらずの煮え切らない態度で言葉を濁し、ノーベル賞規約では50年間推薦文や選考過程は公表されない、と盾に、言を左右し、明確な答弁がなかった。片一方の推薦を受けたトランプが嬉しそうに公表しているにも拘わらず、推薦した(筈の)総理が、した、ともしない、とも明確に答えていない以上、議論は噛み合わない。安倍内閣になってから、こうした噛み合わない議論、俗に言う「ご飯論争」が歴代内閣以上に頻発し、国会内の議論が深まらない。NHK,国会中継を注視している国民も興ざめで愛想をつかす。

総理が推薦文を書いていないのなら「トランプのフェイクニュースだ」と一言言えば済むところ、そう言えない処は出したに違いないが、こういうのを「頭隠して尻尾隠さず」と言って、誰が見ても見え見えの嘘と分かる。過去総理は国会の場で、こうした見え見えの嘘を何回となくつき、それがまかり通ってきたが、それは今までは国内問題だったからで、嘘は重大な違反行為としても、一強他弱の中で、押し切られてもやむを得ない、との雰囲気もあった。まあ、目を瞑ってやっても大きなマイナスはないだろうと。

しかし今回は外交問題である。相手国の代表が白と言い、日本の代表の総理が白でもない、黒でもない、と発表したら、国民は疑心暗鬼になる。どちらの言い分を信ずるのかと。日本をリードする総理は常に正しく、正しい言動をし、国益を優先に考え、自己犠牲も厭わない。国民の大多数はそうした思いで総理に日本国を付託し、代表として選任した。にも拘わらず安倍総理は、国民のそうした気持ちに背を向け、自己利得を優先し、明々白々な言動を取っていない。国民の期待からは大きくズレた所に位置している。今回に照らして言えば、トランプが正しく、総理は嘘をついていると。日本国民に取って、こんな悲しいことはない。

どういう経緯でこのような推薦文を書くことになったのか、国会の場で明らかになっていないが、側聞する処によれば、第1回の米朝会談に際し、総理の側からの拉致被害者の即時解放、核兵器その他兵器の削減、等の要望をトランプサイドに出した際、トランプの側から、だったら、ノーベル平和賞の推薦文を出してくれないか、との要望が出て、総理はそれに応じたようだ。
それは一つのバーターであり、米朝トップ会談で、総理ないし日本人の要望する諸懸案が解決し、無事に拉致被害者も解放され、半島の危険も除去されたら、総理は当然、率先して推薦文も出しても、誰もどこからも異論は出ないだろう。それが単にセレモニー的に会っただけでは、平和賞に値しないことは、当のトランプ自身も分かっているハズだ。トランプサイドとは、そうした話し合いも出来ずに、ただ単に下僕のように、何ら反論も出来ずに言いなりに命令に従うだけの立場なのか! 総理は何を早とちりしたのか、補佐官は何も言わなかったのか!総理も補佐官も狂った判断としか言いようがない!

この問題が総理ートランプの二者間の直接電話会談で話し合われ、その場で総理が決断したとすれば、事は外交上の重大な問題に発展する。二者間の秘密会談は多岐に渡る。総理のその場での勝手な判断、振舞を日本国民は許してはならない。
この問題は国会の場で真剣に論じられ、総理も真摯に受け答えしなければならない。事実を事実として国民の前に公表し、是非善悪は国民の判断に委ねけらればならない。総理が斯様な推薦文を出すことにより、どれほど多くのメリットが日本にもたらされるのか、又、期待できるのか、等々、総理としての言い分もある筈で、余さず語るべきだ。推薦文が正しい判断だと思う国民もいるだろう。5頁もの推薦文を書いたというからには、総理は能弁な筈だ。国会の場では、何ら隠すことなく、正々堂々と総理の考え、信念を明らかにする。それが国民が総理に求めるところであり、日本国家から託された総理としての職分でもある。内閣を意のままに動かすのは総理の専権事項としても、国家の重大、国家の帰趨を決めるのは国民であると、認識を新たにして、国政に臨んでもらいたい。このまま黙っていたら、総理はおべっか使いで、チンケな総理と国内外から思われてしまう。現に隣国からは既に蔑まれている。本件を公明正大に内外に公表しなければ、外交上の大きなマイナスになることを認識すべきだ。自己保身であってはならない。


不敗弁護士、或いは無罪請負人とも言われる弘中淳一郎について、今回のゴーン裁判においては、負けること必定。それは次回に論じる。


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