ちゃおチャオブログ

日々の連続

3.3.(日・雨)田中角栄「天才」を読む。

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終日雨。ひな祭り。去年は春日部に行き、妻と一緒に二人の孫娘にお祝いをしたが、今年は行かずに終日自宅。寝る前に少しづつ読んでいた石原慎太郎著作の「天才」を読む。慎太郎は随分前に裕次郎を書いた「弟よ」を読んだが、一人称のナラティブな書き方は読みやすい。あの時、彼は都知事を辞めた直後の頃だったが、都知事をやっているよりは作家の方が成功しただろう、と思ったが、今回、田中角栄の一人称、恰も自伝のような語り口は、慎太郎の本領発揮で、面白く読めた。

確かに慎太郎が文中で言っているように、角栄は「天才」だった。政治的天才だった。高等小学校しかでていないと思っていたが、後で上京後、夜間の中央法科を出ているようだ。いずれにしても観と頭の良い人間だった。
角栄の所謂「悪事」は、我々国民はマスコミ報道からしか知らされず、今太閤の総理大臣が犯罪を犯し、小菅の拘置所に拘留された、大変な犯罪人、との刷り込みしかないが、この本を読むと、全く反対の裏側の景色が見え、国民は踊らされて、米国主導の陰謀に、マスコミや、日和見の政治家のアホな誘導に、日本にとっては最も有意義な総理をみすみす追い落としてしまった、と今になって理解するだろう。

角栄さんほど堂々と米国と渡り合える政治家は彼の前にも後にもいないだろう。本の中ではキッシンジャーの陰謀にやられたようなことが書かれているが、本当に、気に食わないユダヤ人だ。今でも親中で通っているが・・。彼のPower Of Balanceは気に入らない。何時までも日本を属国扱いにしようとする陰謀だ。
彼が5億円受託収賄罪で逮捕されず、追い落とされもせず、そのまま総理をやっていれば、今の日本の景色も相当違ったものになっているだろう。少なくとも今の辺野古のゴタゴタなどは起こりえず、ひょっとして、横田の民間利用、或いは返還等もなっていたかも知れない。

日本人は、日本国にとって、戦後、最も大切にすべきリーダーをマスコミ扇動によって皆で寄ってたかって追い落とし、うっぷん晴らしをしている。その裏で米国が微笑んでいる。角栄亡き後、彼を超える政治家は、もう当分出てこないだろう。
1993年(平成5年)12月16日、75歳で死去。

真紀子とは最後まで分かり合えなかったようだ。それにしても慎太郎さん、84歳になっても尚これ程の著作を成す。大したものだし、立派な業績だ。


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