ちゃおチャオブログ

日々の連続

江南周遊(15)千灯古鎮を歩き、櫓船に乗る。

昔から続いているであろう路地の商店街。
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ああ、ここは何かの展示場だ。昔の小道具、生活用品でも展示してあるのか・・。
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ああ、ここでは木の実が売られている。珍しい尺貫法で表示されている。
・・1斤・・、600gだったか・・。
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これから櫓船に乗って、運河をクルーズ。
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水郷古鎮、千灯の路地商店街を歩く。この道幅は昔からのもので、各店舗は今は大半が土産店になっているが、昔はここが物資の集積場所、買い出し、娯楽の中心で、近郷の水郷から小舟に乗ってやってきて、この市場のような商店街で用足しをして行ったのだろう。先刻見たウエディングの店も、以前は田舎からやってくる人々の結婚式場だったのかも知れない。この辺りの幾つかの古鎮は、人と物の集まる、水郷の中での節のようなもの、結節点だったに違いない。

京劇は今でこそ北京が主流で、その隆盛は清末西太后が北京北部の頤和園に壮麗な京劇劇場を造った頃が最高潮で、今は中国歌劇と言ったら、殆ど京劇を指しているが、その原型になったのがこの地、昆山で発展した昆劇なのだ。以前のツアーでは、この古鎮のどこかで、昆劇発祥の地、との石碑を見たが、今回のツアーでは発見できなかった。同じ古鎮でもコースが違うのかも知れない。尚、去年訪問した成都では、街の中心部に大きな演舞場が建設中であったが、成都、四川にも又独特の歌劇が発展していて、その四川劇は川劇と呼ばれ、今その建築中の演劇場が川劇の中心劇場となるものだった。スピードの速い中国、成都訪問はもう1年前のことだから、建物は既に完成しているだろう。

路地の商店街にはいろいろな店が商いをしている。中に実物の店があった。日本では見られないようないろいろな果実、ナッツ類が、大きな籠に入れられて売られている。これは多分昔からこうしたやり方で売られていたのだろう。量り売りで、斤の単位で売られている。日本ではもう殆どどこでもL(リットル)、M(メートル)法になっているが、ここではまだ尺貫法が使用されているのだ。日本では辛うじてパンの塊を1斤、半斤として売られているが、重さで言えば約600g。栗とか核桃の実が売られているが、物によって、1斤35元とか、45元、28元等の値段が付いている。60元が訳1000円だから、500-600円程度か。量にもよるが、それ程安いものではない。

どんなものが売られているのか、値札を見ると、皆、中国語で書かれていて、よく分からない。杏仁、と見えるが、これは杏仁豆腐の杏仁。杏子の実だろう。巴西松子、というのも良く分からないが、巴西はブラジルのことだから、ブラジル産の松の実、か?  ああ、核桃がある。これは中国ではよく売られている実だ。核となっているが、胡桃、と書いてあればよくわかる。クルミの実は、桃の核と同じような形をして、こんな風に名付けられているのか・・。そう言えば、この千灯も以前は千燈の文字を使っていたが、今では日本語で使うような灯の字を使っている。案外中国も日本語の簡略字を密かに見習って簡体字に応用してるのか・・。

さて、これから櫓船に乗って、江南のベニスを遊覧しよう。漕ぎ手が女性。ソプラノの高い声で中国扇動歌を歌って、歌どうしが次の船、隣の船の船頭にリンクしている。運河の上の相聞歌のようだ。ベニスのゴンドラではないが、良い思い出となった。



前回は船の後部座席に座って、女性船頭の写真が取れたが、今回は前の方で、船頭さんの写真が撮れない。
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ああ、又七重の塔が見えてきた。あの辺りに昆劇の劇場でもあるのだろう・・。
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約30分の櫓船のクルーズを終え、上陸。穏やかな中国の船頭音頭も聞けたし、中国のベニスのゴンドラだった。
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ああ、こんな屋形船なども浮かんでいる。夜は盛大な宴会なども行われるのだろう。
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