ちゃおチャオブログ

日々の連続

江南周遊(16)無錫へ。

東洋のベニス、昆山の千燈古鎮を後にし、ホテルのある無錫に向かう。
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土産店で、米酒と書いてあったので、ホテル飲みように買っていく。
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これから無錫までは高速道を走っていく。沿線の住宅も奇麗に手入れされている。
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江南地方にはあちこちに運河が張り巡らされている。
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今回の旅行はJTB子会社の旅物語が企画する「上海・無錫・蘇州の4日間」、激安ツアーで、値段の割にはかなり充実した内容だった。今朝早く自宅を出て、三番電車で成田に出て、昼過ぎ上海に着いたらその足で高速を飛ばして昆山の千燈古鎮を訪ね、中国女性が日本の伝馬船のように櫓を上手に漕いで、カンツォーネならぬ船頭歌を歌って旅行者を楽しませてくれた。限られた日程と低価格の中で、より多くの場所を回って、客を楽しませようと、慌ただしい1日だったが、本日最初の観光は終わろうとしている。これから昆山を後に、宿泊先ホテルのある無錫に向かうのだ。

中国新幹線は日本よりも40-50年も後から建設が始められたが、国有企業と、国有土地の利点を生かし、この20年、目覚ましい発展を遂げ、あっという間に全国に新幹線網を伸ばして、今では日本の総延長数の何倍もの長さの営業距離を誇っている。同様に高速道路にもそれが言えて、最初北京に行った頃の30年程前には、万里の頂上までは一般道を走り、北京市街地でも、市を囲む城壁を壊して、その上に北京環状高速道を建築中だったが、今では、高速道路も新幹線同様、全国に延伸され、国土の広い点もあるが、総延長距離は日本を遥かに超えている。

昆山から無錫に向かう高速道も同様で、これは北京から南京に向かう幹線道路の一部区間であるが、20年ほど前、同僚の吉さんとこの江南地方を旅行した際、上海から蘇州、南京までツアーバスに乗ったが、その時は上海から蘇州までは、部分的に高速道を走ったり、一般道を走ったりしていたが、蘇州の暫く先からは高速道路は全くできてなく、一般国道を走って行ったものだ。今ではこの区間は当然完成されているし、南京から先も漢口、重慶を通って、その先の成都までは繋がっているし、自分には成都の先のことまでは分からないが、中国政府は多分チベットのラサまで繋げるつもりでいるだろう。

新幹線や高速道路が延伸すると共に、沿線の住宅風景も昔とは大違いに奇麗になっている。瀟洒な戸建て住宅が並ぶさまは、殆ど先進国並みの宅地の装いで、日本と変わらないか、見方によっては、日本の上を行っている感じもする。いろいろな面で所得が上がり、生活レベルが向上し、金回りが良くなって、最低レベルの生活から抜け出した市民は、衣食住の贅沢に向かっているのだ。この先中国がどこまで行くかは自分には分からないが、贅沢に慣れた国民は、日本や先進国が歩んできた道と同じような方向に向かっていくのだろう、と思えた。

山肌が大きく削られた斜面も見える。多分建築資材の土砂でも採石しているのだろう。ここ無錫は、字のごとく、「錫が無い」という意味。昔はこの土地から錫が沢山取れ、地名も「有錫」と呼ばれていたが、時の権力者は錫を目一杯取り出し、いつの頃から錫を採り尽くしてしまって、この土地の名前も「有錫」から「無錫」に変わったとのこと。それは今からもう1000数百年も前の事だ。バスの中でのガイドの葉さんの説明であった。



斜面が大きく削られた山も見える。無錫に入ったようだ。
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ツアーガイドの葉さん。日本へは来たことはないと言うが、日本語が上手だった。
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無錫郊外の大規模マンション群。
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無錫の街に入ったか・・。
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