ちゃおチャオブログ

日々の連続

能登の春(5)能登里山空港着。

着陸寸前、機体はかなり横揺れ舌が、乗客も無事に着陸し、ほっとしているようだ。
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11年振りの能登里山空港。
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11年前に来た時は1月の大寒の前で、空港周辺は一面の雪だった。
その時の俳句が残されている。「どんむりと雪海に消ゆ能登空港
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空港は今も10年前も変わらない。
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一旦洋上に出た搭乗機は再び陸地の上を飛行するが、そこはもう既に能登半島上空だ。北部海岸線、珠洲の辺りから半島に入り、窓の左手には、複雑な海岸線を見ながら、半島上空を飛ぶ。と同時に機体は急激に左右に揺れて、この半島の上空で乱気流が渦巻いているかのようだ。ただスチュワーデスの落ち着いた案内に機内の乗客はパニックにもならず落ち着いている。この程度の揺れは船で言えば、小波、程度だと。後で知ったことだが、この日は東京でも風が強く、天候は大荒れだったとのこと。無事に着陸できて、本当に良かった。

着陸までの数分間、機体はぶらぶら揺れているが、自分は眼下の景色に吸い寄せられて、余さず眺めていた。本当に里山。それ程大きくない盆地状のくぼ地が、それ程高くない山の間に幾つも並んでは出てくる。機が揺れるたびに角度が変わり、景色の変化を楽しむ。日本のあちこちの土地を旅行しているが、この様な沢山の小盆地が幾つも繋がっているのを見るのを初めてだ。

本当に特異な地形をしている。再び又海岸線が近づいてくると、飛行機は少し高台にある空港に着陸した。この空港へ降り立ったのは、11年ぶり。記録をひも解くと、2008年1月のことだ。空港周辺は真っ白な雪に覆われていた。あの時は空港へ迎えの車が来て、雪道を走り、途中1か所寄って、金沢に出たが、今日は風は強かったものの、4月の好天、雪はどこにも見られず、北陸の少し遅い春の景色が広がっている。

乗客も一様にほっとした面持ちで、前方から順番に機外に出る。ローカルとは言え、奇麗に整備された空港だ。このような小さい空港は以前宇部山口や出雲などで見ているが、どこも同じような造りの清潔な空港だ。国交省の指導による標準的な地方空港なのだろう。飛行機の着陸時間に合わせ、金沢ー輪島間の高速バスが、少し回り道をして空港に立ち寄る。そのバスに乗って、今日は輪島に出ることにした。今晩は市内のペンションに宿泊の予約をしてあるのだ。空港からは3人が乗車したが、社内にも2-3人しか乘っていない。地方のバス路線など、大体がこんなものだろう。



空港前の駐車場も当時のままだ。地方空港はどこも同じような造りになっている。
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建物内の店舗などもこんな感じだったか・・。
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観光案内ブースなどもある。人は殆どいないが・・。
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さて、これから高速バスに乗って、輪島市内に出ることにしよう。
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