ちゃおチャオブログ

日々の連続

能登の春(11)重蔵神社の御陣乗太鼓。

市内をぐるっとひと歩きし、重蔵神社に戻ると、丁度これから御陣乗太鼓の演奏が始まるところだった。
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1時間前と比べ、数倍の観客が集まってきていた。
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さあ、これからいよいよ和太鼓の演奏だ。
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輪島虎之介グループによる豪壮な演奏に客からも大きな拍手が起こる。
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輪島の市内を人歩きし、NHK朝の連ドラ「まれ」の記念館へ寄ったり、輪島塗会館に冷やかしで入ったりして、市内を一回りして再び重蔵神社に戻ってきた時、舞台の上ではこれから御陣乗太鼓の演奏が始まるところだった。1時間ほど前にはベンチの空きも目立ったが、今はびっしり塞がっていて、後ろの方では数十人の立ち見もいる。これから演奏するのは、能登のみならず、全国的にも名が通っている虎之介というグループの和太鼓演奏だ。輪島の人は贅沢だ。年に1回か2回行われる産土神社の例大祭で、有名演芸集団の和太鼓演奏をタダで見られるのだ。

程なくして演奏が始まった。舞台の上では4-5人が対になって、小太鼓や大太鼓、バチなどを打っている。太鼓の演奏、豪壮だ。漁師町の豊漁太鼓を思わせる。しかしこの御陣乗は漁師ではなく、戦いの太鼓だ。戦国時代、越後の上杉が能登半島に攻め込んできた時、この町の人々が一致団結して、太鼓を打ち鳴らし、恰も大軍がいるかのごとき、鬨の声、太鼓の音で上杉軍を驚かせ、撃退したとのことである。戦国時代以来の戦いの大音声なのだ。

グループは大勢になって7-8人になって一斉に叩いたり、又は2-3人の小グループで、音色の妙を楽しませたりと、和太鼓演芸集団の中でも、この輪島和太鼓虎之介は、国内でもトップのグループにあり、日本全国を渡り歩いているとのことである。それは近くで見ていた地元民同士の話小耳に挟んでのことで、多分その通り、事実だろう。そう言えば以前熱海のニュー富士屋に泊った時、大きなシアターレストランで和太鼓の演奏があったが、この輪島のグループだったのかも知れない。

この和太鼓集団虎之介グループはどういう構成か知らないが、小さな小学生のような子供から、中年過ぎの大人まで、総勢すると10人以上はいそうなかなりの集団で、この神社の祭りの場で、輪島御陣乗太鼓を見れたのは、実にラッキーだった。45分程の演奏に、もう数百人に増えていた観客も大きな拍手を送り、舞台上では能登の春が躍動している感じだった。この和太鼓演奏の後も、地元の青年団とか、高校生グループの演劇、演奏が夜まで続くが、自分はこの和太鼓が終わったのを切りに、駅に戻ることにした。



この神社のお祭りで、御陣乗太鼓を聞けたとは、実にラッキーだった。
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取り敢えずペンションにチェックインする為、輪島駅案で戻ることにした。
この重蔵神社、1200年以上の由緒があるが、昔の神仏習合の迹を残す社の形をしている。
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明日、この花車が市内を曳き回されるのだ。
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神社の直ぐ横には、足湯の温泉場も造られている。
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