ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.2.(木・晴れ)国民の代表は誰か?

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天皇の退位、即位、改元、特例の休日法、等々、目まぐるしく動いているが、その結果、10日間の超大型連休。国民の半数以上は休みが増えたと喜んでいるだろう。新天皇の即位、お目出たいことだから、政府も大盤振舞。休みを増やすことに、特別の予算措置を取る必要もないので、ボーナス休暇を与えたって、大蔵省の財布が痛む訳でもない。逆に庶民の財布が緩んで、消費に走れば、経済効果もあるだろうと。
処で気になるのは安倍総理の露出ぶりだ。新元号の記者発表こそは菅長官が行ったが、その選定や、退位、即位の際の「国民の代表」としての感謝と祝辞の奉答だ。確かに天皇と言えども、憲法皇室典範に規定されていて、法律上の人格であるから、その法律を執行する行政府の長たる内閣総理大臣が国民を代表して奉答するのは理に適っているのかも知れないが、自分はそれを内閣の天皇利用と見ている。
言わば、内閣総理大臣の国民に対する人気取りだ。確かに選挙の結果、総理大臣に選任されているのだから、自身を国民の代表と内閣が規定してもおかしくなないかも知れないが、厳密な投票率間接選挙による首班指名等を見れば、国民の代表と大見えを切って言える程のものではない。
自分はそれを現内閣、自民党なり安倍総理の人気取り、近々行われる参院選の最大のPRイベントと捉えていると見ている。天皇は政治的に中立であるべきで、その限りでは政党に傾いてはならないだろう。自分には、この数日の総理の動きを見ていると、天皇の政治利用としか見えてこない。この点を何故マスコミが指摘しないのか、野党が非難しないのか、不思議に思える。
天皇を政治的に利用させないためには、国民の代表としては衆参の両院議長、或いは最高裁長官等が、奉答者として選任されれば、より多くの国民は素直に喜ぶだろう。知人の悠久さんは、マスコミの堕落、野党のだらしなさ、嘘つき総理の人間性をしばしばこのブログでも指摘しているが、ここ数日の総理の行動を見ていると、実際、自分もそう思えてくる。


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