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日々の連続

能登の春(17)總持寺祖院へ。

旧町役場から150m先に広い駐車場があり、そこから山門まで少し上り傾斜の参道を歩いていく。左右の学校があり、左手には門前東小学校がある。
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山門から見て左側は県立門前高校。その前の桜並木が参詣者を迎えてくれる。
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總持寺祖院の入り口門だ。
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入り口門前の石碑。この向かいに旧門前町庁舎がある。名前は門前町だが、土産、食堂は?-2軒しかない。
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能登里山空港からは人家のまばらな能登里山を通り抜け、どこも快適なアスファルト道路を走って約30分、總持寺祖院のある門前町に出る。今はここは輪島市の一部になっているが、以前は鳳至郡門前町だった。總持寺祖院門前町とし発展した町なのだ。その祖院の前には大きな4階建てのビルがあり、輪島支所、ふるさと交流館などの看板が見えるが、ここは以前の門前町役場だったに違いない。

嘗ての鳳至郡はかなり広大で多くの町村を抱えていたが、今なお郡が存続しているかどうかは分からないが、広域合併の結果、神奈川の津久井郡と同じような命運を辿っているのだろうと思う。神奈川の相模原市など、嘗ての津久井郡の大半の町村を飲み込み、今では日本でも有数な広大な面積の市になっているが、この奈良時代から歴史に出てきた由緒ある鳳至郡も、今では輪島市内の一つの町名、自分が昨日泊ったペンションのある場所、即ち、住吉神社の別称鳳至比古神社のある当たりの町名に限られている。1000年の歴史は現代の波に洗われ、消えていく。

旧町役場前にも広い駐車場があって、今は車が1台駐車しているだけで、ここに止めたら祖院も目の前で、至極便利な場所なのだが、町もそうした参拝客を見越してか、この先に公営駐車場があることを大書してある。まあ、輪島支所に用事があるわけではないので、その断り書き通りに駐車場まで行き、車を止める。数百台も止められる大きな駐車場だったが、止まっている車は2-3台だった。駐車場の入り口に掘っ立て小屋のような土産物、ドリンク自販機などが置いてある粗末な建物があったが、中に人の気配もするが、大型バスでもやって来ない限りは、事務所からは誰も出て来ないのだろう。

旧町役場からは150m程先の公共駐車場まで車を走らせてよかった。そこからは祖院の正面の入口山門が良く見える。少しなだらかな登り傾斜の参道を歩いて進むと、正にこの町が門前町と言われた雰囲気はよくわかる。と言ってもいろいろ全国の有名寺社の門前町とは違って、ここの門前町には土産物屋とか飲食店は1-2軒ある程度で、左右に凝ったデザインの学校が目立つくらいだ。右側が県立高校、左側が門前小学校だ。昔は門前町立だったのだろうが、今は輪島市立となっている。高校の外塀は白い漆喰で出来ていて、總持寺の山門とよくマッチしている。その山門までの凡そ150m、これから咲き始める桜並木がこれから向かうお寺が参詣者を歓迎しているかのようだった。



入口門を入った直ぐの場所にお茶屋、土産店がある。
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入口門の直ぐ左手に県重文の経堂が建っている。
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経堂の中には開祖の像と、数百巻の経本が収められている。この建物は大阪で造られ、船で運ばれたとのこと。
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この先の大きな建物が寺の本来の山門だ。
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