ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.24.(金・晴れ)イギリスの行方。

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メイ首相正式に退陣表明をする。6月中に新たな首相が選任された時点で、辞任すると。Dawning10、首相官邸前で始まった辞任演説、当初100人以上の聴衆がいたが、約1時間ほどのスピーチの間に聴衆はどんどん離れていき、最後の10数分間は聴衆ゼロで、空気を相手に演説していた。
哀れの極み。彼女なりに努力し、最善を尽くしたと思うが、ことごとくが国民、党員に受け入れられなかった。生きた時代が悪かった。悲劇の首相として記憶されることになるだろう。
EC離脱、或いは復縁、英国は未だにこの正反対の結論に揺れ動いている。ほぼ拮抗する投票率、決められない政治が続く。こうなったらいっそのこともう一度復縁し、EC域内で一緒にやっていった方が、英国のメリットになると思うのだが・・。
この先英国はどこへ向かって行くのだろう。第2次世界大戦前、Pax Britanicaで約200年、世界のルーラーとして君臨してきたが、大戦後、各植民地は独立し、凋落の一歩を辿ってきた。半世紀前は老大国として、沈没寸前にまで陥ったが、イギリス経済をウインブルトン化し、ここ数年やや復活してきた。しかし、ここへ来て、Brexitが現実のものとなれば、凋落に拍車がかかるだろう。欧州においては独仏の灰塵を踏み、イタリア、スペイン並になるかも知れない。辛うじてCommonwealthを維持しているが、経済的にどこまで有用か・・。
嘗て、政治経済科学文化芸術で世界をリードしてきた国が、二流国になって行くのは見るに忍びない。今日のメイ首相のスピーチ、終わりの始まりにならなければ良いのだが・・。


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