ちゃおチャオブログ

日々の連続

能登の春(28)緑剛崎灯台へ。

国道沿いには桜並木もあって、今が満開だ。
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道の駅「狼煙」に車を駐車して、歩いて緑剛崎灯台に向かう。眼下に狼煙の集落が見える。かなり大きな集落だ。
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能登半島最北端の狼煙の海が見える。
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道の駅から灯台までは歩いて10分~15分。春の気持ち良い遊歩道を登る。
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能登半島には目玉となるような観光名所はそれ程多くはない。むしろ数える程しかないと言った方が当たっているかも知れない。代表的なものとしては輪島の朝市、千枚田、それからこれから行く緑剛崎と軍艦島。他にもいろいろと風光明媚な場所はあると思うが、自分には思いつかない。

ただ自分にはこれ等の風光明媚な観光地でなくとも、奇麗な海岸線、繰り返し現れる半島内陸部の盆地状の里山、砂浜や鄙びた集落。それに美味しいお酒。これだけあれば自分にとっては十分アトラクティブな観光地だ。それに前後に車のいない快適なドライブ。どこか人口の少ない外国の道路。例えばフィンランドの森林と湖沼を通り抜ける道路もこんな感じで、前後に視界に入るような車はない。真っ直ぐな道路でスピードが出過ぎて、事故が心配になる程だった。

崖下の小集落、ユートピアのような小さな海辺の部落、木の浦を眼下に見て、ここから向かう緑剛崎はもう直ぐだ。道路標識に道の駅「狼煙」と頻繁に出ているが、この集落狼煙(のろし)が半島の最北端だ。それにしても狼煙とは良い名前だ、北前戦の頃この岬の最北端に狼煙を焚いて、合図にしていたその名残の村名だ。いや昔は村だったが、今は珠洲市の一角。

峠の坂を下りおり、道路が又平坦になり、街道沿いの人家も少しづつ増えてきて、集落の中心と思われる場所に大きな駐車場を備えた道の駅狼煙があった。車をそこに停めて、そこからは灯台までは歩いていくことになる。灯台までの車道はなく、歩いても10分~15分程度だ。

春の暖かな日差しの下、遊歩道をゆっくり登って灯台に向かう。登り坂の入り口付近には少し家もあったが、それを過ぎると公園のように整備されていて、見る目を楽しませてくれる。かなり広大な公園で、灯台のある周囲の樹木を切り取って、広々とした緑地公園になっている。公園を取り囲むように桜も植えられていて、今満開だ。

人口の少ない集落なのか、花見にやってきている人は誰もいない。桜のみが人知れず豪華に咲いている。桜の気持ちを忖度してやれるのは、自分一人しかいない。坂を上がると平らな台地になっていて、その遥か前方に灯台が見える。全く豪華なロケーションの中に、桜と同様、一人悠然と立っている。



今丁度春の草花が満開だ。
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坂を上り切ると、広々とした台地状の公園になっている。
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台地の先に緑剛崎灯台が見える。
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緑剛崎灯台無人灯台無人の公園だ。
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