総理は人が良いのか、無頓着なのか無知なのか、トランプとの最良の友人関係を誇りにし、内外に広言しているが、果たしてトランプの方もそう思っているのか・・。
殆どトランプの言いなりに動いている総理。米国貿易赤字を減らせと言われれば、国会で碌な論議もせずに、1台5000億円もする陸上イージス、ポンと2台1兆円の大盤振舞。トランプが喜ばない筈はない。日本よりも数倍も大金持ちのオイルマネー大国サウディですらF35ステルス戦闘機を30台しか購入しないのに、日本はポンと100台購入。最低1機100億円としてもこれも又1兆円。
日本はそんな大金持ちだったのか!国防は確かに大事ではあるが、お金の掛け過ぎだ。国内でもっとやりべきことは山とあるだろう。 この前は初飛行、初訓練で100億円を海の中に沈めてしまった。自衛隊員にはお気の毒だが、どんどん消耗すればどんどんトランプさんが喜ぶ図式。全くどうかしている。
中国の方が余程かマシだろう。中国は赤字減らしためのボーイング旅客機100台の購入予約。しかし米中貿易摩擦の激化で、この予約はキャンセルされた。トランプさん、いよいよ怒り心頭! でもやむを得ない。自分が蒔いた種だから。来週のG20サミット、習と会えるかどうかもまだ定かでなく、トランプさん、いよいよキリキリ舞。 この際だから安倍総理、男を上げる為には東京で三者会談を持ったらよい。トランプも習も反対はしないだろう。
トランプの言いなりになったのか、参院選目前の人気取りで自分から買ってでたのか、1泊2日のイラン出張。日本を出る前の日にイランは拘束していた米国市民権を持っているレバノン人を釈放した。1日違いで、総理が行った時にでも釈放してくれたら、総理の顔も立ったものを・・。
それから飛行機で移動中の当日、イランの意を汲んだイエメンのフーシ派がミサイルをサウディの地方空港に打ち込み、自分達は巡航ミサイルも打ち込めるんだぞ、との怪気炎。メッカやメディナのどこへども打ち込めると。総理の顔の丸つぶれだ。元々イランは日本の総理には来てもらいたくもなかったのだ。歓迎せざる客人として敵対国、いや、米国の同盟国サウディの空港にミサイルを撃ち込んだ。
イラン訪問中の総理とロウハ二大統領、ハメネイ師と会談で、この話が出たとは聞こえてこない。総理は単にトランプのメッセンジャーボーイで、会って話をしたい、と伝言しただけだろう。イランはトランプが会いたがっているのはとうから知っているし、何も総理の伝言を待つまでもない。今の制裁を解除しない限り、テーブルにはつかないと。
最大の面目大潰れは、総理がまだテヘラン滞在中の帰国直前、ホルムズ海峡通行中の日本船舶がイラン精鋭部隊、イスラム革命防衛隊の攻撃を受け、船舶は沈没しなかったものの、大破して、船員全員は離船し、只今2万トンを超える巨大タンカーが洋上を漂流している、ということだ。総理は出発便を遅らせてでも、この件に関し、イラン側に強硬な抗議をすべきだった。だが何も言わずに帰国した。西側諸国での最大の友好国と自慢してきた日本はどこへ行った? 日本がそう思っていても、イランはそうは思っていなかった。日本の独りよがりだったのだ。
ロシアプーチンとの関係もそうだ。総理はウラジミール、ウラジミールと親し気に呼ぶが、悪党プーチンは全く別のことを考えている。総理のすり寄りなど、自国にメリットがなければ、歯牙にもかけない。そういう国であるし、そういう男だ。プーチンなど相手にすべきでない、とこのブログでも,再三に渡って警告していたが、案の定、そんな結果になってきた。過去18回会って、今度のG20でも又プーチンと会うようだが、会うなら一つのことを言うべきだ。取り決めはいつにするかと。Endが決められなければ、今後頻繁に会うことも無い、と。
先週、総理在任が伊藤博文を越えて史上第3位になる、来年には憲政史上最長の総理在任となるが、今までの外交を見ている限りでは、落第、の点数を付けざるを得ない。