夕方用事で東府中まで出る。こちら方面に出かけるのは久しぶりだ。駅前から真っ直ぐ平和通りがあって、その突き当りに米軍基地があった。第５空軍司令部で、極東全体の空軍部隊を指揮していた。もう３０－４０年前に関東地方の米軍基地は、横田と厚木を除いて日本側に返還され、立川空軍基地は、今では大きな昭和公園になっていて、その一部は首都機能の防災基地にもなっている。
この府中基地もいまでは自衛隊が駐屯地としている。昔米軍がここに司令部機能を置いていたので、現在の自衛隊も、何らかの司令部機能を持っているかも知れない。５時になって背広組が、ぞろぞろ正門を出てきた。皆ＩＤカードをかざして、正門守衛に見せている。守衛は民間の高齢者、再雇用のようだ。平和な国だからどこかのテロが襲ってくる、ということもないのだろう。
道路から見える敷地内に戦闘機２機が展示してあった。飛行機を見ても、機種まではわからないが、精悍なシェープをしている。強力なエンジンで、一瞬の間に空高く舞い上がりそうだ。
何十年ぶりかで、この基地を眺め、懐かしさが湧いてきた。Ｍａｊｏｒ Ｃｈｉｕｃｈｉ．愉快なイタリア系の少佐さん。もう生きてはいないだろう。
