ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場・高知篇(11)第二十四番最御崎寺へ。

室戸ハイウェイからの眼下の眺めは抜群だ。
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バスはお遍路センター前の駐車場に停まり、お土産物産建物を通り抜け、最御崎寺の裏側に出る。
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この参道は元々はこの下の洞窟、みくろどへ行く参道として造られていたようだ。
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本堂の裏手に出る。
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二十歳の頃、青年沙門空海が、その時はまだ非僧非俗で空海とは名乗っていなかったのだが、この室戸岬の最発端の洞窟みくろど(御厨人窟)で修業して、虚空蔵求聞持法を体得したというその洞窟の前で、バスは一時停車し、バスの中から皆その洞窟を眺め、バスは元来た道路を引き返して、日光いろは坂のような室戸ハイウェイを登って今日の最後の訪問先第二十四番最御崎寺へ向かった。以前自分がレンタカーで来た時には、このような道路は無かったと思ったが、少なくともこの道路を走った記憶はないが、参詣者の利便の為に、後からできたのかも知れない。それにしてもハイウェイからの眺めは抜群だ。岬の左右、海岸線がずっと見渡せる。少しばかり、雪舟が高い空の中空から天の橋立を眺めているような気分にもなった。

最御崎寺(ほつみさきじ)はこの見晴らしの良いハイウェイを上った先の台地の上にある。この台地の直ぐ下が室戸岬だ。駐車場からは宿坊を兼ねた観光案内兼土産物屋・お遍路センターの建物を通り抜けて、境内に入る。自分にはこの建物も記憶がない。ハイウェイと一緒にこの建物も作られたのか・・。境内は深くて広い。真言宗根本道場ではないにしても、空海行跡の重要な場所にあるお寺で、由緒もはっきりしている。しかし、矢張りこの駐車場からの通路は裏口入学のような、裏側からの入寺で、山門も無く、そのまま直ぐに本堂の前に出る。

本堂でのお参り。ここは八十八ケ寺の中でも3ケ寺しかない御本尊、虚空蔵菩薩だ。前回太龍寺へ向かう際、バスの中で何回ともなく菩薩の真言を練習させられたが、矢張り今でも覚えきれない。心経を唱和し終え、経本を見ながら虚空蔵菩薩真言を唱和する。本当にこの虚空蔵菩薩真言を100万回唱えたら、何でも即座に記憶できるようになるのか?? 実際に空海の記憶力は抜群だったようで、唐の朝廷からも一目二目置かれていたようだ。もちろん帰国してからの歴代天皇の厚遇ぶりは群を抜いている。本堂はそれ程華美な造りではないが、別格大本山ではないので、こんなものか。本堂よりも、斜め前に建っている多宝塔の方が目を引いた。この一つ手前、徳島日和佐の薬王寺と同じような立派な多宝塔だ。これから先達大上さんの案内で境内を巡回する。



本堂で心経と虚空蔵菩薩真言を唱和する。
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本堂の前に立派な多宝塔が見える。
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本堂の横にはくわずいもの畑がある。
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くわずいも。空海伝説の一つで、地元の農民が空海に芋を与えなかった処、その芋が本当に食えない芋になってしまった。
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