中近東のニュースは日本に余り入ってこないが、サウディで大変なことが起きた。アラビア半島最南端にあるイエメンの過激派、フーシがドローン攻撃により、サウディの原油施設を攻撃し、1日の採掘量の半分を破壊した。世界の原油市場は1日で１５％も値上がりしたが、大被害の割にはサウディの早期の復旧見通しが好感され、今日は値を戻している。今のところ、大事に至らなくてよかった。
米国ではこの攻撃の裏にはイランが付いているとして、イラン制裁、攻撃を辞さない㋐構えだが、中近東は世界の火薬庫。ここで紛争が勃発し、原油の輸入がストップしたら、日本はたちまち干上がってしまう。一応２７０日分の備蓄はあるが、それは9か月分に過ぎない。物価は高騰し、経済はマヒし、日本は大変な状況になる。
この地域から8割の原油を買っている日本にとって、中近東は身近な問題だ。火薬庫が暴発しないよう、祈るしかない。
