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日々の連続

四国霊場・高知篇(37)第三十一番五台山竹林寺での参拝。

本堂の御本尊は文殊菩薩だ。

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どれが文殊様か分からない・・。

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本堂の次に大師堂にお参り。

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大師堂は本堂と比べると小ぶりだ。

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五台山竹林寺の御本尊は知恵の神様文殊菩薩だ。文殊菩薩をご本尊にしているのは、八十八ケ寺の中ではこの寺だけだ。真言「オンアラハシャノウ」を唱えるのはこの寺だけである。自分の記憶では中国五台山には20-30ケ寺の大小さまざまなお寺があるが、その殆どが文殊菩薩をご本尊としている。五台山はまさしく文殊の故郷である。文殊菩薩文殊師利、即ちマンジュシュリー。満州族(マンチュウリ)が自分たちの祖先神、守り神として崇拝してる佛であり、この五台山には多くの満州人、遊牧民チベット人が参詣に訪れてきている。

 

平安時代、第3代天台座主慈覚大師円仁が若かりし頃唐に留学し、遥々この山上の聖地五台山にやってきて、清凉寺を訪ねたが、帰国後、その時の旅行記「入唐求法巡礼行記」を物にし、それはマルコポーロの「東方見聞録」の遥か400年も前のことであり、ツキジデスかヘロドトスか名前は忘れたが、古代ギリシャの大旅行家に匹敵する大旅行記であった。聖武天皇の命により行基がこの場所に五台山になぞられて竹林寺を創建した時は、この慈覚大師よりも100年以上も前のことであり、当然行基は五台山がどんな高い山の中にあるのかは知っていなかったに違いないが、そこが文殊菩薩の聖地であることは何かの書物、伝聞で知ることになり、この寺の御本尊を文殊としたのだろう。

 

本堂、大師堂で参拝した後、五重塔の下まで行って、しげしげと見上げる。高くて堂々としていて立派な五重塔だ。塔の前に銘板があって、見るとこの塔は昭和55年(1980年)に建築され、総檜造り、塔内にはブッダガヤより勧請された仏舎利が収められているとのことである。今は7月で塔の周囲のもみじ葉も青々と茂っているが、秋になると見事に紅葉し、五重塔の朱色を更に赤く染めて、実に見事な景色とのこと。そうだ、巡礼の旅が終わったら、秋の頃もう一度この寺に来て、夢想疎石の庭と併せ、ただ純粋に秋の紅葉を楽しもう。そうそう、お寺の前には牧野富太郎の大きな植物園もあった。夢が膨らむ。

 

五重塔のすぐ下まで行き、見上げる。高さ31mの大きな塔だ。

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塔の前には銘板があって、昭和55年築。塔内には仏舎利が収められている。

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ああ、象に乗った文殊様だ。

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巡礼とは別に、いつか紅葉の季節にもう一度この寺に来てみたい・・。

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