ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場・高知篇(41)第二回四国お遍路高知篇を終えて。

5時、高松空港へ到着した。

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ほぼ半世紀ぶりの高松空港だ。

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 随分明るく、近代的な空港になっている。荷物を預け、2階出発ロビーへ。

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 うどん店で、讃岐うどんを頂く。清算時、渥美さんの母親におごってもらった。

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十分な時間を取って余裕を持っての考えなのか、高知を出たツアーバスは1時間程で高松空港へ着いた。飛行機の出発時間までにはまだ3時間もある。今は高知から香川までこんなに近くになっているのか・・。以前四国をドライブした時は、四国を南北に縦貫する高速道などはなく、池田町からは吉野川の上流、大歩危小歩危の山道を通って高知県境の大豊町までやってきたが、今ではこの辺りは剣山の下の山をくり抜いて、長いトンネルを通り過ぎれば、高知からは30分も掛からず瀬戸内の町四国中央市に出る。時々トンネルを出るが、四国中央山嶺の深い木立が周囲を圧倒していて印象的だ。時代が変われば変わるものである。便利な世の中になったものである。

 

四国中央市とは気取った名前の町名だが、昔の伊予三島だ。ここから先の坂出までの高速道は、以前石鎚山を登った時、岡山の倉敷からしまなみ海道を通って瀬戸内を渡ったが、その四国側の町が坂出で、そこからは石鎚の麓、西条までこの高速道を走って来た。どことなく見覚えのある周囲の景色だ。坂出を過ぎて少し先にお椀を伏せたような丸い山が見えてくるが、讃岐富士だ。標高はそれ程ないが平野部に独立して立っているので、富士山のように見栄えは良い。金毘羅さんからはこの山が良く見えたが、金毘羅さんも高速道からは見えないが、左手の海側のどこかにあるだろう。

 

高松空港。いまはどこもネーミング流行で、今回やってきた高知空港は、高知竜馬空港、前回来た徳島は、徳島阿波踊り空港、とそれぞれ洒落た名前を付けているが、ここと隣の松山は特別の名前はない。いっそのこと、高松うどん空港とか、高松金毘羅さん空港、松山はぼっちゃん空港などのネーミングを付ければ、観光応援にはなると思うのだが・・。

 

この空港は今からほぼ半世紀前に一度来ている。大学を出て間もなく、高松に住む女性を訪ねてきたのだが、自宅の周囲が田んぼになっていて、夜カエルが賑やかに合唱していたが、カエルの鳴き声がこんなに元気でかまびしいものとは思ってなかった。翌日はレンタカーでまだ舗装されていなかった吉野川の土手道を走った。長閑な土地柄で、こんな所に住むのも悪くはないと思ったが、縁なくその女性とは結ばれることはなかった。その女性と一緒になっていれば、又違った人生を歩んでいたかも知れない・・。

 

40数年ぶりの高松空港は、勿論空港ビルは建て替えられているし、以前よりは随分見栄えも良くなっている。先達さん、添乗員とはここで別れ、皆それぞれ搭乗手続きをする。蝋燭、線香に火を点けるライターはここで捨てなければならない。100円だから安いものだが、資源の観点からして、随分無駄なことをしている。天候が安定せず、羽田からの飛行機が遅れるような案内放送をしている。飛行機がやって来なければ帰れなくなる。自分は構わないが、人によっては明日の予定もあるだろう。既に土産は買ってあるが、2階の土産コーナーへ行くと又欲しくなる。小瓶のお酒セットは良い旅の思い出になる。少しだけ買い足し、出発時間もはっきりしない為、少しお腹を満たす為うどん店に入る。中に入ると知り合いになった芦苅さんと渥美さん両親がいる。店も混んでいて、同席させてもらう。讃岐はうどんの本場だ。最後にうどんを食っておこう。大平総理が讃岐に帰ってきていつも最初にすることは素うどんを食べることだった。讃岐のうどんは間違いない。

 

4人でうどんを食べながら、次の愛媛行きを話し合う。当方、バスの席で隣になった木田さんが同年配で、彼は10月に来る予定を立てている。芦苅さんと渥美さんは9月を予定している。まだ2か月以上先の話だ。帰宅してから考えることにしよう。愛媛はお寺の数も多く、3泊で費用も12万円を越える。懐との相談もしなければならない。まだ少し早いが搭乗待合室へ向かうことにする。渥美さん親子、自分と同じ静岡出身だ。そう言えば後一人静岡出身の女性もいた。清算の際に渥美さんの母親がすべて負担してくれた。今回ツアーでは一番の高齢者で、何かと皆さんから援助してもらったとの感謝の気持ちもあったようだ。心配していた荒天による飛行機遅延もなく、ほぼ定刻の8時に高松を離陸する。飛行機での隣は藤沢から来ている由井さんだ。生き仏のような人で、自分とも話がよく合う。中国、補陀落、五台山、天台山、天童寺、白馬寺等々の話をしている内に1時間はあっという間に過ぎてしまった。既に眼下には東京の夜景が見えている。二泊三日、土佐一国お遍路の旅も漸く終わりになった。

                            (高知篇・終)

 

飛行機の中では隣に由井さんと一緒になり、中国のお寺の話に花が咲いた。

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飛行1時間、千葉上空を飛行。

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幕張の辺りか・・。

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第2回、お遍路の旅も、無事に終了した。

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