ちゃおチャオブログ

日々の連続

サイゴンの3日間(5)バイク王国。

プロムナードと交差する幹線道路。朝の通勤ラッシュだ。

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信号が変わると同時に、バイクの大群が爆音を響かせて突進してくる。

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正にサイゴンバイク王国。

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元大統領府のある場所の前は道路幅100m以上はある大きなプロムナードになっている。その道幅の広さはパリのシャンゼリゼバルセロナのランプラス通りよりも広い。公園道路になっていて、戦後フランスがこの国から出て行って既に70年にはなるが、それ以前に植林された樹木だろう、高い幹が沢山の葉を茂らせて、大きな緑陰を作っている。その木陰の下に運動遊具が所々に置かれていて、朝の時間年金者と思われる高齢者がその遊具を動かして、エクササイズに余念がない。どこか中国の公園内の運動広場に似た感もある。同じ共産国家だから、形の上でも市民主体を前面に押し出す必要もあるのだろう。

 

このプロムナードに交差して比較的大きな交差点がある。朝の通勤ラッシュだ。信号が変わると同時に大きな爆音を立てて、バイクの大群が押し寄せてくる。圧倒的な迫力だ。と同時に、毎日これでは排気ガスでたまらない。この町は10年前もバイク王国だったが、その時よりも更に数が増えているようだ。自家用セダンの数はそれ程増えていない。ベトナム人は昔からバイクが好きなのだ。爆発音と疾走感。戦闘的な民族なのだろう。以前と比べ、マスクをしているドライバーが増えてはいるようだが、それでも半数にも満たない。10年前にはスクターに乗ってアオザイを靡かせていた若い女性もちらほら見えたが、今はもうジーパンにバイクだ。ヘルメットもこの10年で義務化されている。Vividな国民性なのだ。

 

この交差点の先、プロムナードが終わる辺りの広大な敷地に高層ビルの建設サイトがある。日本の会社名と日の丸が見える。三井住友建設だ。国内では大手ジェネコンにも入らない、知名度の低い会社だが、この国では堂々たる大会社。後楽園球場の半分ほどもありそうな大きなサイトにどれ程高いビルを建てようとするのか・・。すぐ目の前はサイゴン中央市場、ベンタインマーケットだ。翩翻とはためく白地に赤の日の丸。1-2年後には、ここに又日の丸ランドマークがまぶしく輝くだろう。何か面はゆい気持ちにもなった。

 

今はスクーターのアオザイの女性はいない。皆ジーパンにバイクだ。

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この交差点の少し先に大きな建設サイトがある。日の丸企業だ。

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三井住友建設だ。国内では余り聞いたことのない会社だが、ここでは大手のジェネコンだ。

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