関越道を富岡で下船し、下仁田の山道を登って、内山峠にやって来た。
前方に妙義の峰が見える。10年前は3人で走破したのに・・。
この山はまだ登っていないし、この先も登ることはないだろう。
先週、山さん稻さんと八王子城址へ行ったとき、ひょんな事から今日長野の温泉へ行くことになった。最近は山さんも付き合いが良くなって、誘っても断らなくなった。他にネギさん大さんも誘ってみたが、それぞれ予定があって、今回はパスとなった。8時山さんが迎いにきて、その足で稲さんをピックアップ、ここからは稲さんの運転に代わって、一路信州へ。
秋の好天、週末近くの金曜日、高速も混んでいるかと思ったが、所沢から乗った関越道は順調に流れ、富岡で下線。3年前小諸に行った時もここで降りて、内山峠を越えて小諸へ出た。今回も同じコースで、峠を越えた先の千曲川上流域のコスモス街道を走り、土手に咲くコスモスを眺める為だった。
富岡から先は荒船山の真下を潜り抜ける内山トンネルに向かうのだが、この辺りの集落、甘楽郡、邑楽(おおら)郡、少し離れるが吾妻郡など、この辺りの地名は古く、奈良時代、万葉の時代から存在している。この山中に随分古くから人々が生活し、万葉集にも掲載されている。
下仁田の町役場を通り過ぎ、これからいよいよ荒船の坂道に差し掛かり、前方にテーブルマウンテンのような荒船の山頂見えてきた、漸く内山峠に差し掛かる。前方に長いトンネルがあり、群馬と長野の分岐トンネルだ。トンネルの手前で一休みする。群馬の山々が眼下、前方に開ける。同じくらいの高さの位置で、ゴツゴツした山頂が見える。妙義山だ。この3人で、ほぼ10年ほど前登った。その時は山さんも元気で、鎖場なども難なく走破した。歳月は待ってくれない。10年の歳月は、元気な壮年もあっという間に老年に変えてしまった。
山頂付近は綺麗に紅葉していた。
勿論、京都のもみじ葉と違って、山の雑木なのだが・・。
しかしまあ、荒船の紅葉、悪くはない。