総理が明日在任２８８７日となり、明治以降の憲政史上、最長の総理となる。7年半、随分長くやったものだ。昨日まで最長だった桂太郎の次の3着は佐藤栄作の２７９８日。更にその次は伊藤博文、吉田茂、小泉純一郎と続く。6着の小泉は1980日、安倍よりも１０００日以上、3年も短い。
これだけ長く在職した安倍総理。この7年半で何をしたか？ 何をしたかは余り思い浮かばない。つまり、彼の言うところのレガシーがないのだ。例えば桂、日英同盟、日露戦争を戦い、日韓併合を行った。佐藤栄作、沖縄返還を果たし、ノーベル平和賞にも輝いた。
過去の長期政権、いろいろと歴史に残る偉業を打ち立てているが、安倍はみな中途半端で、成果が上がっていない。北方4島返還は全く沙汰闇だし、北の拉致問題も一歩も進んでいない。小泉が8人引き連れて帰国した映像が目に浮かぶ。
総理の任期は後2年あるという。この2年の間に憲法改正を目論んでいるようだが、それは無理だ。やるとすれば、この7年半の間にやっておくべきことだったのだ。今まさに桜を見る会で、集中砲火を浴びている。最長在任を祝福すべき日に、こんなみっともない体たらくだ。それはすべて自身が撒いた種。仲良しクラブで回りを固め、国民不在で知人友人を優遇した結果が今日の姿だ。
総理在任最長記録を打ち立て、既にこの1点で歴史に名を刻む。最長ではあるが何もしなかった総理として。もう来月にも引退し、後任に座を引き渡すのが、天下国家の王道と思うが・・。
