日本の法の網を掻い潜って見事に密出国したゴーンさん。今日は居住地のベイルートで世界に向けて記者会見。ワンマンショーを演じきった。
密出国が絶対にばれない究極の選択。空港関係者に鼻薬でも利かされていなければ良いのだが・・。
日本時間、夜の会見。TV局は７ｃｈテレビだけが許可され、英語の下手糞なアナウンサーが質問していたが、ゴーン自体の英語も下手糞で、どっこいどっこいだ。
綿密な計画の元、レバノンへ逃げれば、もう後は追及の手を逃れられると。大手を振っての会見で、今日のゴーンさん、英雄気取りだ。確かに英雄だ。潰れかかった日産を大ナタを振って救済し、多くの社員を首にしたが、それ以上の社員を救った。１０数年前、ルノーから５０歳で社長として送られてきたゴーンは、凱旋将軍のようだった。GHQ,進駐軍の命令には誰も逆らえない雰囲気はあった。
ただ、彼は私腹を肥やし過ぎた。当初の意気込みはどこへやら、会社の業績が安定してくると、利益のかなりの部分を着服した。根っからのレバノン商人のやり口だ。よもやこんな形で会社から追い出されるとは、思ってもいなかっただろう。全くの想定外。
だが彼は思いっきりを知恵を絞って、今はレバノンで自由の身だ。昨日の会見、鷲鼻とタカの目、嘗てのゴーンを取り戻した。これから頭の良いゴーンの反撃が始まる。
