ちゃおチャオブログ

日々の連続

江南周遊(38)無錫の運河。

無錫市内を縦断したツアーバスは高速道の出口料金所で、通行料を支払う。

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高速道が立体交差している。

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漸く町の郊外に出たようだ。

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中国も高速道路は日本同様に有料で、無錫市内を縦貫した高速道は漸く出口の料金所に至り、通行料を支払って高速道を下車する。町の中心からは離れた場所ではあるが、既に太湖に近いのか、運河が見えてきた。南船北馬とはよく言ったもので、ここ江南地方では水運、舟運が盛んで、どこかへ出かけるにしても舟で行った方が早いし、便利。物流にも寄与している。

 

市内を流れるクリーク或いは運河と言えば、無錫の隣町の蘇州が有名だが、この二つの市とも太湖に面していて、その太湖の水利を利用して街中に運河を巡らせ、市に潤いを持たせている。蘇州夜曲など戦前の歌であるが、運河を巡る旅情はシナの夜に相応しい。蘇州はどちらかと言えば情緒的な町であるが、こちらの無錫は昔から工業の町。そんな特性を生かして、ここでは淡水真珠の養殖が盛んで、有名な輸出品にもなている。

 

太湖周辺には幾つかの景観区、日本で言えば風光明媚な景勝地と言った意味だが、太湖の水を引いて箱庭のような庭園を造っている。呉越同舟は紀元前500年頃の戦国時代の話であるが、その越の将軍班かいは絶世の美女西施を伴ってこの地に駆け落ちし、太湖の畔に小奇麗な庭園を造って余生を過ごしたと言われているが、この地は、もう既に2500年以上も前から風光明媚な場所だったのだ。さて、そうした景観区の一つにこれから向かうことになった。

 

この辺り太湖に近く運河も見える。

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この大きなサイトでは又一大プロジェクトが始まるのか・・。

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ああ、太古から水を引いた運河だ。

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