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日々の連続

坂東観音霊場巡り(7)厚木長谷寺「飯山観音」参拝。

二段構の長い石段を登った正面に飯山観音の本堂がある。

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石段の直ぐ先には立派な焼香台があった。

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さて、これから本堂内に参拝する。写真はここまで。

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今日二番目の観音霊場、厚木の長谷寺は、坂東三十三観音霊場の六番札所となっている。この寺も先刻の鎌倉杉本寺同様に歴史の古い寺で、行基の開創とも言われている。丹沢山系、大山連峰に連なる飯山の山懐にあって、この寺のご本尊十一面観音は古くから「飯山観音」と呼ばれ、人々に親しまれていたとのことである。この寺の前には古くから飯山温泉という厚木市内では一判古い温泉場があり、遠方からやってきた参詣者の湯治場にもなっていたのだろう。本堂の横手には、この寺の奥につづく飯山白山森林公園、そこの展望台に繋がるハイキングコースの登山道案内板もあった。この山の奥が道志川の流れる清川村である。

 

二段目の石段を登った上は広々とした境内になっていて、その正面に焼香台があり、その奥に均整の取れた本堂がある。この寺は弘法大師との所縁もあって、真言宗高野山派のお寺だ。本堂の中には入れるが、写真禁止の為に堂内は撮影できないが、正面に銅板葺きの観音堂があって、本堂建物はそれを覆う形で、建設されている。珍しい構造だ。ご本尊の観音様は観音堂の中に納まっていて、外からは見えないが、行基開基の頃の古いものと言われている。江戸時代、徳川家康より寺領を寄進されている。

境内には県指定の重要文化財の大きな吊り鐘があり、これは今から600年程前の室町時代の制作だ。その鐘楼の前の高台からは眼下の厚木市内が一望に見え、目を凝らせば相模灘も見える。風光明媚な良い場所だ。隣の大山阿夫利神社の山頂は1200m程の高さがあり、そこからの眺望は抜群で、相模湾を越えて、房総半島まで手に取るように見えるが、ここ飯山観音の高台からも、大山にはやや劣るものの、素晴らしい眺めだった。再び長い石段を下り降り、漸くバスまで戻り、次の寺、平塚光明寺に向かった。

 

本堂の手前には約600年程前に鋳造された釣り鐘がある。

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その前の高台からの厚木市内の眺望は素晴らしかった。

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最初の石段の入り口。漸く下山した。左の道路は現在整備中で、これができると本堂直下の2段目の石段の場所まで車で行けることになる。

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