田子坊から次は虹橋区にある夕食レストランに向かう。
何かフランス風の建物だ。
見たような建物でもあるが、違うかも知れない。
3泊4日の江南ツアー、3日目、最後の夕食となる。田子坊からは上海市内を走り抜け、黄浦江の近く、虹橋区にあるレストランに向かった。先刻歩いた上海バンドのある場所が旧英国租界地の黄浦区、それからお洒落な街角田子坊は旧フランス租界。これから向かうレストランのある虹橋区は日本の旧租界地だ。ここには長江河口近くにウースン(呉松)港があり、旧日本軍はこの港を上陸地にして、大陸に進出していった。
戦前の上海が国際都市と言われた由縁はこの辺りの列強分割統治の影響があったのだろう。各租界地ごとの特色があったのだと思う。今バスは上海のどの辺りを走っているのかは定かには分からないが、そうした戦前の分割統治を想像し、街の景観を眺めた。日本のような木造家屋はなく、建物は石とレンガ、コンクリート造られていて、多分、戦前からこの場所に、当時のままの状態で建っているのだろう。
以前何か見たような覚えのある建物もあったかと思うが、似たような建物で、違うかも知れない。大体自分は旅行者に過ぎず、この町に住んでいた訳でもなく、個々の建物について、詳しく知る術もない。古い住宅街を走る抜け、再び賑やかな街区にやってきて、狭い路上にバスは停車し、急いでバスを降りて、今晩の夕食レストランに入った。今晩は上海料理だ。
中国はどこの町でも美化、清掃に努めている。
夕食レストランの賑やかな街区にやってきた。右側に地下鉄の入り口が見える。
さて、ツアー最後の夕食だ。