空港から１時間半、バイパスを乗り継いで宇和島郊外にある三間道の駅でお昼を食べることにした。
予約したレンタカーは大手のオリックスやトヨタと違って割安のトラベルレンタカー。余り聞きなれない名前だがネットで調べると全国展開していて、特に沖縄では強いようだ。１週間借りるので、少しでも安いに限る。使う車はどこの会社も同じだ。ただどこも軽がないのが残念だが、殆ど軽に近い日産アルトを借りることにした。最安料金で１日１０００円、保険等を入れても合計１５，０００円で済んだ。これは大助かりである。
空港事務所はどこの社も無人で、迎いの車に乗ってレンタ事務所へ。手続きを済ませ、早速最初の霊場、愛南町にある第４０番観自在寺に向かう。急ぐ旅ではないので、高速を使わずに行くことにした。尤も高速は宇和島までで、又その途中の高速道は半分程が無料通行区間になっているので、殆ど高速を使用したも同然だ。その無料高速バイパス道を下りた辺りに道の駅がある。三間だ。丁度お昼を過ぎた時間になり、ここでお昼を食べることにした。処が、道の駅にある食堂は今日は休み。駅の職員、いや駅員に聞くと、コロナ騒動で、店は暫く休業しているとのこと。職員に言われ、代わりに５００円の弁当を食べることにした。云わば駅弁だ。
食べてみてびっくり！ 三間米がこれ程美味しいとは！ 地方の隠れた名産品。コメの種類はコシヒカリだが、土壌と水質が良いのか、びっくりする位に美味しい御飯だった。この銘柄覚えておこう。三間は盆地のような場所で土地もそれ程広くはなく、生産量も限られていて、全国には流通していないと思うが、地元の人は毎日こんな美味しい御飯を食べているとは羨ましい。後で、帰京の際に空港レストランでこの三間米を聞いてみたが、若いウエートレスは知らなかった。矢張りこの米はごく限られた地域の人しか知らない地場産品なのだろう。宇和島出身の物知りの竜司さんだったら、案外知っているかも知れないが・・。
第４０番霊場のある愛南町は名前の通り愛媛の南、県の最南の町で、隣はもう高知県だ。ここからはまだ１００キロ近くもある。余り暇つぶしもしていられない。国道５８号線とバイパスを走って最南の地に向かった。ここ三間には第４１番札所がある。 歩き遍路の人は、この１００キロの道の道のりをひたすら歩くのだ。それに比べ車での巡礼は何と楽なことか。１００キロの道のりもひとっ走りで済んでしまう。１時間ほどだろう。
道の駅のレストランは現在休業中。駅員に勧められお弁当を食べる。この膜の内弁当、御飯がとても美味しかった。
駅には鮮魚も売られている。聞いたら愛南町の海から運んできたという。どれも安い！
