ちゃおチャオブログ

日々の連続

7.21(火・晴れ)三浦春馬、心の闇。

 

土浦出身の三浦春馬は小学生の頃からタレント養成所に入って、小学5-6年生の頃からNHK等で子供役で出演し、30歳になった今では、押しも押されぬ大変な俳優になっているとのこと。彼について殆ど知らなかったが、先週自殺が報じられて、初めてこうした俳優もいたかと、知ることになった。

売れっ子俳優が、誰にも告げず、誰とも相談しないで、突然に自殺したのか? ここ数日テレビ芸能番組で、手帳の中の遺書らしい記述とか、悩んでいた様子とかが報じられているが、それにしても今回の自殺には直結できない。アンドレジードが小説の中で理由なき殺人を描いているが、彼の場合は理由なき自殺か。フジTVテラハの21歳女子プロレスラーの自殺、先月のソウル市長の自殺、老人の貧困を苦にしての自殺、その他、いろいろな自殺があるが、殆どの自殺は明確な自殺の理由がある。TV報道では三浦が何かに悩んでいたとの背景はまったく出てこない。ただ、手帳には、何故か、死にたい、との記述があったとのことだ。その背景は報道では不明である。

死にたい。何を苦しみ、何に悩んでいたのか・・。その悩みは、単に手帳に希望を書くだけでなく、実際に行動に移す程強く、深刻だったのか・・。5日前にもSNSを更新し、又、つい最近では大型バイクの免許も取得したとのことである。この直前に何かが急変したとしか思えない。何が彼を死に追い立てたのか・・。心の闇。人は皆心の中に負の部分を持っている。表に出せない、誰にも知られたくない負の部分。親にも、最も親しい友人にも話せない心の問題。結局彼は自身の中で、それとの折り合いを付けることもできず,許容することも出来ず、解決方法を見いだせないまま、死を選んだ.。誰か身近に精神科医でもあいたら、適切なアドバイスも受けられただろうが、袋小路に入り込んでしまい、抜け出せなくなった。有意の青年だっただけにこんな形で自決したのは残念だ。キルケゴールの絶望ー死に至る病、を思い出す。