ちゃおチャオブログ

日々の連続

愛媛(伊予一国)ドライブ巡礼(26)大洲城へ。

  • 八幡浜からは大洲ー八幡浜線の県道を行く。

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  • 大洲城のすぐ下に大きな駐車場があり、お城の案内図も出ている。

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  • 駐車場の前には凝った造りの和風旅館が建っている。

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時間はもう2時を回っている。この時間から佐田岬先端まで

の片道100数十キロ、往復300キロを運転するのはきつい。今日の泊りは内子で、初めて行くホテル。行きつくころには夜になってしまう。何も原発を見ることもないだろう。鹿児島川内でも宮城女川でも、直ぐ近くまでは行ったが、サイトまでは見ていない。随分以前に三方五湖へ行った帰りに敦賀原発は見てきた。ここでまた、佐田の三崎へ行って、伊方の原発を見てこなくても良いだろう。原発はもう過去のものだ、夢がある訳ではない。それに真珠養殖の筏と言っても、宇和海でまだ養殖されているかどうかも分からない。安い中国パールに押され、日本の真珠業界は滅茶滅茶だ。真珠が良いか珍珠が良いか・・。中国一辺倒であってはならないと思うのだが・・。

八幡神八幡浜。思いは尽きないが、内子に向かおう。最後にもう一度フェリー乗り場から段々畑のミカン畑を見る。輪島の千枚田は国の名勝、農業文化遺産として登録されているが、八幡浜のこの空まで届くような段々畑も文化遺産に登録されても良いだろう。人々のたゆまぬ努力の結晶。それは千枚田にしてもここにしても同価値だ。再び車を走らせ、市内中心部の三差路、先刻は右手の県道を下り降りてきたが、今度は真っすぐ直進し、山間部に向かう。卯之町から来た時は山を下り降り、内子に行くときは山を上りあがる。この辺りの地形、山容が案外海岸近くまで迫ってきているのだ。

内子までのルートマップを見ると、途中に大洲がある。ああ、忘れていた。と言うか、ハタと思い出した。藤堂高虎が四国に築城した3か所の城の一つがこの大洲にあるのだ。これは時間を割いても是非寄らなければ・・。坂道を登り切り、峠に差し掛かり、道路が、これは八幡浜と大洲を結ぶ県道なのだが、次第に下り坂になって、前方が開けてくる。ああ、大洲は盆地の町だったのだ。名前からして中洲か川州の平坦地を想像していたが、ここは宇和と同じような盆地だったのだ。こじんまりした牧野のような盆地が前に開け、平板な町がいっぱいに広がっていて、その県道の直ぐの取っつきの所に大きな4階建ての白亜の病院が見え、看板を見ると大洲市立病院となっていた。

狭い、昔風の町の中に入り、今は寂びれた大洲銀座と書かれた、多分今はもう使い物にならない大きな電飾看板の通りを抜けると、お城の前の駐車場に出た。今朝宇和島城の駐車場で他の駐車車両を全く見なかったが、午後のこの時間、この大洲城駐車場も同様に駐車している車はなかった。県境移動が自由になって二日目、まだ人々は観光気分には慣れないのだろう。駐車場からは直ぐに本丸に向かう坂道が始まる。存外懐の狭いお城だ。三の丸もなければ二の丸もない。いや、昔はあったかも知れないが、それ等は皆住宅に変えられ、裸にされてしまったのだ。この駐車場のすぐ前、以前の二の丸辺りには大きな市民会館の2階建てビルが建っていた。

大手道はアスファルトで舗装され、回廊のような漆喰塀は、全体に新しい。ここも又近年になり、観光を当て込んでの化粧直しをしているに違いない。しかしそれもこれもこの突然降って湧いたコロナ禍で、全ての目論見は水泡に帰したかに思えるが・・。坂の途中から天守閣の一部が見えてきた。6月の太陽光に燦燦と輝いているようだ。お化粧直しによって、400年前の輝きを取り戻している。いや、オリジナルよりももっと綺麗になっているかも知れない。誰もいないと思った城内にも市役所の職員と、作業用ジャンパーを着た業者が数名、何かを打ち合わせしている。ああ、何だ、ここまで車で来れたのか・・。その、今はない大手門跡を通り過ぎた先が本丸だ。新ピカの本丸ではあるが、優美な姿だ。どこのお城も大体美的センスは高いが、ここのお城は更にそれを越えている。芸術的ですらある。戦いの拠点、攻防の要である本丸も、戦国が終わり、平和の世になって、芸術品、巨大オブジェに昇華した。

 

大手道の先にお城が見える。

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  • 前方石垣の上に天守閣が見えてきた。

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  • リニューアルされたようで、随分真新しい感じのお城だ。

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