ちゃおチャオブログ

日々の連続

愛媛(伊予一国)ドライブ巡礼(36)山を下り、道の駅で昼食後、松山の霊場に向かう。

 岩屋寺を下り、食堂を探しながら、途中、フランス美人のいたレジャー施設、ふるさと休暇村に立ち寄ったが、其処には食堂はなく、結局久万高原道の駅までやってきた。

f:id:commodore:20200807183420j:plain

JR駅の立ち食いソバ店のようなカウンターからうどんを受け取り食べたが、美味しかった。

f:id:commodore:20200807183503j:plain

ああ、こんな山奥でもミカンが本場だ。伊予晩柑。

f:id:commodore:20200807183538j:plain

 

時間はもう既に1時を大分過ぎている。麓の駐車場付近には食べ物屋らしき集落はない。先刻大寶寺があった周辺が多少賑やかでどこかに食べ物屋位はあるだろう。名残惜しいが岩屋寺を急ぎ下り降り、再び先刻の県道を走らせながらどこかドライブインでもないかと注意しながら走らせる。マップを見ると道路の横を流れている渓流は、四万十の上流に当たる面河川(おもごがわ)、面河渓だったのだ。期せずしてこの有名な渓流を見ることが出来た。マップ上では久万高原の町中に出る手前の山中に「ふるさと旅行村」という大きな観光レジャー施設がある。ここなら何か食べる場所でもあるだろう、と県道から入り込んだ、奥まった場所にある施設に向かう。が、無人のようだ。施設は広いがガランドウって言った感じ。が、更に良く見ると奥の野外テーブル席に若い金髪の女性が一人座っている。

・・こんな所で何をしているのだろう・・。狐に包まれたような感じで、まあ、そんなこともないだろうと、この施設内で食べる処があるかないかを聞いてみる。と、今ここは休みで何もやっていない、と、たどたどしいよりはもう少しマシな日本語で答えてくれる。まだ30歳にもなっていないような若い女性、あなたもお遍路でここへ来ているのか、と聞いてみたら、お遍路の意味が分からない。巡礼、Pilgrimかと言ってやったら、ああ、巡礼、そうじゃない、自分はワークホリデーでここで働いているが、コロナで施設はずっと休業している、と少し残念そうに返事した。更に、こんな山奥でワークホリデーとは、一体どこの国からやってきたのか、聞いてみたら、フランスのパリだという。えー、パリジェンヌがこんな山中に! いよいよ狐に包まれたか・・、お腹が空いているのも忘れ、更に話しかけようとした矢先、軽トラで青年がやってきて、ここの施設の従業員のようだ。再び同じ質問、どこか近くに食べる場所はないか、と聞いたら、町中へ出て小学校の先に道の駅がある、とのこと。本当は彼女ともっと話をしたかったのだが、残念、邪魔が入った。岩屋寺同様、ここも又名残惜しく、町中の道の駅に向かった。ブルーアイにプラチナブロンド、本当にフランス人形が目の前に突然現れた感覚だった。山道だ、キツネに化かされないよう運転を気をを付けなくては・・。

町中と言っても、高原の中の細長い盆地の真ん中に県道が一本通っていて、この道路を軸にして向かい合うように小学校とか診療所、役所の出先とうがあり、住宅も並んでいる。全く単細胞の単体生き物のような街だ。県道に並行して一本古い直線道が走っていて、それが以前の旧道だったのだろう、間口の広い建物が幾つか並んでいたが、そのどこも板戸が降ろされていて、嘗ての田舎町の商店通りは、今はシャッターならぬ板戸通りになっていた。

久万高原道の駅に着いたのは既に2時を過ぎていて、元々少ないのだろう、客もまばらで、ここの名物らしいうどんを食べた。駅の中央が大きなスーパーを兼ねたような直販センターになっていて、その右端にセルフサービスの食堂カウンターがあり、成程これはJR駅の立ち食いソバのカウンターと同じ方式だ。ただうどんは美味しかった。四国はどこも、讃岐に限らずどこでも美味しい。うどんをしっかり食べて、再び石鎚山の地下をくり抜いた三坂トンネルを通り抜け、松山に出た。途中のどこかにノーベル賞作家の大江健三郎の生家がある筈だが、探して立ち寄る時間もなく、そのまま次の霊場第四十六番浄瑠璃寺に向かった。

 

  • 石鎚山の地下を掘った三坂トンネルを通り抜け、松山郊外の霊場にやってきた。

    f:id:commodore:20200807183639j:plain

  • ここは第四十六番霊場浄瑠璃寺

    f:id:commodore:20200807183715j:plain

  • ここからは観光ではなく、本当の巡礼が始まる。

    f:id:commodore:20200807183801j:plain