ちゃおチャオブログ

日々の連続

愛媛(伊予一国)ドライブ巡礼(56)本日最初の霊場、今治市延命寺へ。

昨夜は大街通りから真っすぐホテルに帰り、本館4階の大浴場に入った。

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浴場にも休憩室にも客は誰もいない。コロナで悲劇の旅館業。

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朝食バイキングはビニール手袋をして食べた。

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伊予巡礼もいよいよ今日から後半戦。最後の2都市、今治と西条の合計11ケ寺を参詣すれば、満了となる。漸く先が見えて来た感じだ。昨夜は、市内の最大繁華街、大街通りから真っすぐホテルに戻り、前日はホテル本館の屋上露天風呂に入ったが、昨夜は4階にある大浴場に入った。道後から引かれた温泉水で、湯質は前日の露天風呂、或いは昨夜外観だけを眺めた道後温泉本館と全く同じで、肌滑らか、そう言えば、随分以前に長安(現西安)郊外の温泉、楊貴妃が好んで入った華清池の足湯に漬かったが、その温水と似た感じを持ったが、丁度同じころ、この道後温泉が広まったことを考えると、この湯質は当時の世界標準だったのだろうか・・.

 

この旅行中には気が付かなかったが、旧知のボヘミアンさんから昨日(9月5日)当方ブログにコメントが寄せられ、大街通にはボヘミアンさんの知人が経営している焼き鳥店があって、いつも盛況で店は満員、当方が大街通へ行くと分かっていたら、教えてやったのに、と残念がっていたが、当方としても、そうした情報も知らず、立ち寄ることが出来なくて残念だった。それは後の祭り、本日6月25日はホテル泰平でのバイキング朝食を摂って、今日の訪問先、今治に向かう。コロナ禍で朝食を出すホテルが少なくなっている中、この泰平は数少ないホテルの一つだったが、ここでも又コロナ対策で、使い捨てビニール手袋を渡され、手袋をしての食事となった。コロナが何時収まるかは知らないが、当分の間、公共の場所ではこうした不便は甘受しなければならないだろう。

 

昨日同様、殆ど満腹に近い程食べて、いや、食べる量だけを見れば30代の壮年男と同じ位だが、お腹を満たし、今日の訪問先今治に向かって車を走らせた。車の運転には大分慣れてきたが、NAVIに関してはどうももう一つで、何の操作を間違えたのか、このホテルからは前の大通りを国道に出て、56号線を真っすぐ進んで行けば自然に今治に出るのだが、逆に又町中に入り、朝の渋滞に巻き込まれる。道路標識は右今治と出ていたのだが、Naviが左方向を示していたので、その通り進んだら、又松山城とか県庁前に出てきて、ああ、そうか、高速道設定になっていたんだと、この時漸く気が付いた。地方都市とは言え、人口は50万人を超える。東京、大阪程でないにしても、朝のラッシュアワーはあるのだろう。珍しく踏み切りなどもあって、朝の通勤通学電車を見るのは面白かった。

 

渋滞の市内を抜けて、国道56号バイパスを離れ暫く山村地を走らせ、今治市内に入る手前、少しばかりの山間の道を走る。低い山並みが松山と今治を区切っているのだ。その山間道路を抜けて、又人家のぼつぼつ建っている平地に入り、少しばかり集落の固まった中ほどに今日最初の札所第五十四番延命寺があった。昨日の午後最後に巡礼した松山市内の圓明寺。この寺も以前は同じ名前、同じ漢字を使っていたが、参詣者に紛らわしいので、江戸末期に漢字名を変更し、この延命寺になったとのことである。同じ真言宗の智山派と豊山派の末寺。本山同士でどんな話し合いが行われたのかは知らないが、今問題ないということは、円満解決したのだろう。

 

前の円明寺と同じようなくすんだ黒板の山門。この山門は明治の初め今治城が打ち壊しに遭った際、その城門をここに移築したとのことである。文化財の有効な利用法。城造りなどでも、廃城となった古い城の石垣をばらして新たな城の石垣に利用した。物の豊富でない頃の人々は、頭を働かせた。山門を潜り、今日最初の心経を唱えよう。

 

ナビのセットを間違え、又松山市内に入り込んで、通勤電車の通過を待つ。

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一山超えてやってきたのは、今日最初の霊場、54番延命寺

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門前には古い石塔なども建っている。

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延命寺山門。この山門は明治の初め、今治城が壊された時に、ここに移されたとのこと。

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どことなく華奢な感じの山門だ。

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