握手修行大師。このお大師さんに握手し、願いを祈れば、その願いが叶うと言われる。
国分寺、薬師の坪。
-
今治港からもお城が良く見える。
今日の巡礼を終え、最初にやってきたのが今治城。
城の四周に堀が巡らせている。
-
今日最後の霊場、伊予国分寺の巡礼を終え、これからは自由時間になる。午後2時。観光する時間は十分にある。朝から今治市内の霊場を行き来する中で、時々視野に入った今治城。この城はまず最初に行かなければならない。藤堂高虎築城の名城の一つだ。彼は伊予に於いて最初に宇和島城を築城し、続いて大洲城、そして最後にここ今治に巨大な平城を造った。前の二つはそれぞれ小山の山上にあって、難攻不落を旨としたが、最後に造ったこの今治城は港近く、海上を見張る海の要塞の趣があった。秀吉股肱の武将で、その後家康に付き従った松山の城主加藤嘉明と藤堂は、碌高の多さを競い合い、どちらが伊予の太守になるのか張り合ったが、何らかの功あった藤堂は、幕府よりこの今治を加増され、石高に於いて漸く加藤を越えることになり、ここに栄えある海の要塞を築いたのだ。松山がまだ今のような大発展をする以前の伊予の中心はここ今治であったに違いない。
-
国分寺からは真っすぐここに戻り、駐車場に車を入れる。大型バス10台以上、普通乗用車200台以上は止められそうな広い駐車場も、大型観光バスが止まっていないのは当然としても、小型の乗用車も2-3台が駐車しているだけ。コロナ禍の中で、観光業は深刻だ。こうした公共の施設は税金で賄えるから何とか持ちこたえられるが、民間業者は大変だ。死活の問題だろう。そんなことを思いながら、大手門から殆ど無人に近い城内に足を踏み入れる。いつの頃再築されたのか、まだ新しい感じの城内の庭木。どこかから移植されたのだろう、それ程の古さは感じない。本丸広場の前方に5層の天守閣がそびえているが、これも又戦後の最近になって新築されたのだろ。現代技術だ。新築と言っても古図面を元に忠実に再現再築されているに違いない。
今日まで3つのお城を見て来た。それぞれ時間の都合でお城の中に入ることは出来なかったが、今日は時間は十分ある。事務所内に数人暇そうにしている係員を呼んでチケットを求め、先ずは天守閣まで登る。城内も矢張り新建材で建築されているが、これだけ高い城郭、エレベーターが設置されていないのが残念だ。最近の施設は大体どこもハンディキャップ者に親切で、バリアフリーが設けてあるのだが、この城はそうしたバリフリー化前の時代の建築か・・。城内の展示品は大体どこも同じようなもので、武具とか写真、骨董品。それ等は興味がわいたら後で見ればよいだろう。兎も角天守閣に登って、当時のお殿様の気分になってみよう。うーん、4方面360度の展望。素晴らしい眺めだ。
-
搦め手門からの城の情景。
搦め手門は閉鎖されている。
-
駐車場に車を止め、大手門から入城する。。。
今治城大手門。
-
-