ちゃおチャオブログ

日々の連続

9.17(木・晴れ)個と個の衝突。

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人は感情を持っている動物である。二人の別人格の個人が巡り合って、素晴らしいハーモニーを奏で、偕老同穴、最後まで仲睦まじい夫婦を演じ、子供にも恵まれて一生を終える人もいれば、個と個の巡り合わせが悪く、お互いが反発し、言い争いが絶えない。最近は余りニュースになっていないが、一時は成田離婚などという言葉も生まれた。新婚旅行でハワイに行ったがよいが、その旅行中の1週間、喧嘩が絶えず、成田に戻った途端に離婚する。むしろ、反発し合う二人がいつまでも一緒にいるよりかは、早々と離婚した方が二人に取ってはプラスに働くだろう。どうしても合わないケミストリー。性格も化学反応の一種で、お互いの性格を変えて行けば、上手く融合して行くかも知れないが、それには、多くの努力と忍耐がいる。普通の人には、中々それが耐えられない。

 

富山の86歳の祖父が16歳の孫娘を刺殺した事件の続報がようやく報じられてきた。86歳の祖父は妻が入院し、一人生活になり、同じ市内に住む息子夫婦から毎日食事の配達などを受けていたようだ。殺された16歳、高校2年の孫娘は、一人生活の祖父を心配し、2か月前から同居するようになった。ただ二人の間には、今までの生活パターン、様式が異なっていたのだろう。二人の間には非難の応酬が頻繁になったようだ。云わば、家庭内喧嘩。この時点では娘も死の危険を感じていなかったに違いない。もし感じていれば、実家に戻ったり、父親に相談していただろう。ただ祖父は怒りが高じて、深夜娘が寝ている間に包丁でめった刺しし、殺してしまった。殺した後呆然とし、息子、則ち孫娘の父親に電話した。個と個のケミストリーが合わない結果の悲惨な事件だ。86歳の祖父には、既に現状を認識する能力が欠けていたのかも知れない。息子夫婦にも責任はある。二人の変調に気づかなかったとすれば、お粗末だ。

個と個が反発した結果の事件は幾つも見ているが、どちらが、どちらを殺したとしても、悲惨なことには違いない。人は高等動物だ。そうなる前に違いを感知し、対応を取らなければ、こうした悲劇は繰り返される。

 

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