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夕食から戻って、今日はビールの部屋飲みだ。大ビン1本が500円!
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今日も快晴ではないが、天気は悪くない。
これから漁船が港を出て行く。
出船、入船、朝の賑わいがやってくる。
離島航路のフェリー船。
高速船も停留している。
夜の早い町、今治。コロナ禍に限らず、それ以前からこの町には夜の町は無かったのかも知れない。今治駅周辺も、遠くから見た感じでは、夜の繁華街があるとは思えなかった。造船業も数十年も前から不況業種に数えられ、今は今治タオルの生産で多少の息を吹き返しつつあるとは言え、街全体を底上げする程の起動力はない。造船業が衰退に向かうのとパラレルに、この町も沈んで行ったのかも知れない。加戸前知事が国会で力説した学園都市構想も、何故かスタート時点で躓いているようにしか見えない。岡山理科大今治キャンパスに隣接する超高層の今治国際ホテルも、この環境の中で、閑古鳥が鳴いている。
昨夜夕食を摂ったシックな和風レストランも自分が食事している間の30分程、全く他の客の来店もなく、周辺に2-3軒あった同様の飲食店も外から見た感じでは同様閑古鳥の状態だった。そこからホテル迄は歩いて4-5分、車の通行量はぽちぽちあるが、歩行者は全く見なかった。同じような町宇和島ではそれでも数人の歩行者を見ることはできたが・・。ホテル海舟亭は魚料理、海鮮調理が美味しいとネットに出ていて、予約したのだが、このホテルも開店休業状態。自分一人が泊っているので、しぶしぶ営業をしているとの感じだった。フェリーターミナルに面した4階建てホテルではあるが、今はもう、釣り客専用民宿のような感じで、女将さんは別の自宅にいて、ビールの注文なども内線電話での応答となる。厨房の大型冷蔵庫の中からキリンの大びんを取り出し、部屋飲みする。1本500円。随分と安い。これも又地方料金か。余りにも安いので、2本も飲んでしまった。
朝食は6時半から。自分一人の為にパートの調理婦が朝早くから配膳をしてくれる。昨夜は早く寝たので、今朝も陽が上がる時間には目を覚まし、目の前の埠頭を散歩する。東の洋上から茜色の太陽が昇ってくる。今日も又晴天ではないにしても、天気は良さそうだ。ターミナル港の横の漁港から漁船が何艘が港を出て行く。洋上は波静かだ。この時間に早くも沖から帰港してくる漁船もいる。漁場とか魚種が違うのだろう。出て行く時も、行き違う時も汽笛は鳴らさない。朝早い時間もあるのだろうが、毎日繰り返される日常のことだから、麗々しく汽笛を鳴らすこともないのだろう.静かな湾内に波紋が伸びて、太陽光を揺らしている。瀬戸内の海。
朝早くから作業を始めているターミナル職員に挨拶する。彼も叉遠くの海を眺めるように、過去を懐かしむように、昔は、ここから本土の各町まで船が出ていました。尾道、呉、三原・・。今は瀬戸内の島かぎりです。航路も随分小さくなりました・・。自分が内地からやってきた旅行者と知ってか知らずか、淋しそうに話していた。ホテルに戻ると、丁度朝食が出来上がっていて、早速頂く。まさしく民宿料理だ。お腹いっぱい食べて,今日の最初の霊場、西条市の横峰寺に向かった.