ちゃおチャオブログ

日々の連続

12.10(木・晴れ)ボーナスの日。ベネズエラの悲劇。

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サラリーマンに取っては今日、12月10日と夏の6月10日は1年の内で最も楽しみの日だ。毎月自動的に給料が振り込まれると同様、年2回のこの日はボーナスが支給され、気持ちが大きく豊かになる日だ。ただ今年はコロナ禍で、多くの企業でボーナスが減らされたり、カットされたりしている。給与取りに取っても苦難の1年だ。それでも、会社が倒産しなくて、ボーナスは無くても月の給与だけでも支給されれば有難いと思っている給与取りも多いだろう。坂道を転がり落ちる。自分が給与取りの頃は社会全体が坂道を上りつつある中で、今年のボーナスの多寡を例年との比較で楽しむゆとりもあった。しかし日本が何時の頃からか、坂道を下るようになってからは、多寡を期待するどころか、減らされない心配をするようになった。日本が斜陽化したのは政治のせいなのかどうなのかは自分には判断できないが、ただ、それでも餓死者は出ていない。

 

先日行われたベネズエラ総選挙。総選挙とは名ばかりで、野党が選挙をボイコットしたので、片選挙だ。赤の独裁者チャベツが急死した後を継いでマドロウが大統領になったが、政策は全くの逆回転。毎年インフレ率が1万倍を超えて、自国通貨は信用されていない。ドイツが第1次大戦で敗北した時以上のハイパーインフレで、今朝の値段が夕方にはもう何倍にも上がっている。

ベネズエラはマラカイボの油田を持っている世界最大級の海底油田国ではあるが、今は殆ど採油されていない。チャベツはこの油田収入で国民に金をばらまき、それに目を付けた中国がこの国に肩入れするようになってからこの国の歯車がおかしくなった。

国民の大半は貧困で毎日の食糧にも事欠き、毎日お米とパスタをゆでたものしか食べられない。たまのビーンズが最大の料理。国は混乱し、犯罪は多発、殺人率も南米1だ。嘗ては国も豊かで、ベネズエラ美人は国際コンテストでもいつも上位を占めていたが、今はもうそれも夢の中のような話になっている。

ほぼ3000万の人口で、毎日5000人以上が国から逃げていき、既に500万人以上が国外に逃亡した。これが栄光のスペイン人の末裔の姿とは・・。

国をどう運営するか。国家の指導者によって国民は富むし、このベネズエラのように、国民全体が貧困に喘ぐ。半島の北も同じだ。多くの国民が今日の飯の心配をしている。殆ど破綻状態だ。トランプが言っていたように、核を放棄し、軍備を縮小すれば国は豊かになると。自己保身に走った独裁者には聞く耳を持たない。いつもその犠牲になるのは、国民だ。日本はコロナ禍とは言え、まだまだ衰退はしていない。ただこれ以上衰退させてはならない。南米や半島の北のように、貧しい国になってしまう。国のリーダーは如何に大事かは、国民一人一人が自覚しなければならない。

 

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