ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場最後の巡礼(21)金刀比羅山、朝の宮参り。

朝暗いうちにホテルを出て金比羅宮に向かう。途中の大門は時間外で閉ざされていた。

f:id:commodore:20201210190834j:plain

本宮直下の旭社。

f:id:commodore:20201210190912j:plain

本宮直下の高台から琴平市内を見る。

f:id:commodore:20201210190947j:plain

休み休み漸く本宮に着いた。〇金は金比羅宮の金だ。

f:id:commodore:20201210191036j:plain

 

琴平八千代館に2泊したのは、この二日間の間に朝か夕方かの一度は金比羅山に宮参りしようとの目的があったからだ。何年前になるかは定かに記憶はないが、この宮には随分以前に一度お参りしている。昨夜見た琴電で高松からやってきて、長い石段の参道を登って本宮まで行ったのだ。その時見た讃岐富士は鮮明に憶えている。一昨日空港から参道前のホテルにやってきて、夕食前に少し参道付近を歩いたが、石段の下の土産店等の記憶は薄れているが、石段から始まる参道には記憶が蘇ってきた。

 

昨日一昨日と参宮する機会がなく、今日はホテルをチェックアウトし琴平を離れる日だ。今日を逃したらもう登る機会はないだろう。今朝早めに起きて参内することにした。6時前、外はまだ暗い。だがその暗い中、足早に宮に向かう地元の人が何人かいる。早起き会、朝起き会の人なのだろう。毎朝の日課で、殆ど脇目も向かず、行き交う人同士簡単な朝の挨拶を交わしている。馴染みの人々に違いない。ホテルからは2-3分で直ぐにも参道入口に着いた。ここから本宮までの785段の日本最長の石段が続くのだ。昨日は弥谷寺始め、参道の長いお寺を参拝し、1日の歩行数は2万歩を超えている。足に疲労が重なっているが、頑張るしかない。

 

参道入り口にある一の鳥居を見て、更にその先に続く石段を見て、前回登った時のことを少しづつ思い出した。こんな感じの石段がずっと本社まで続いているのだ。あの頃は足も元気で、先刻の朝起き会の人同様に殆ど脇目も振らず登って行った。参道両側の商店街が途切れた先に大きな門、大門があり、その前で5-6人の写真愛好家らしき人々が朝日が上がるのを待っている。又、大門の扉は固く閉ざされていて、早起き会の人々はここまで登ってきて、Uターンしている人も多い。中には6時の開門を待っている人もいる。年末年始はどうかは知らないが、普段はこの宮は夕方5時から翌朝の6時までこの大門は閉ざされ、入内禁止となっている。

 

6時になって白の羽織袴を着た宮人が大門の大扉をギ~と開けるのを待ち構えていたように、早起き会らしき何人かがスタスタ歩いて登っていく。そうそう思い出した。この大門から先200m程は平たん地で、両側に屋台の店が出て居たり、駕籠かきが休んでいたりしていた。ここまで登って来た高齢者がもうこれ以上は歩けないと思ったら、これから先は駕籠に乗って本社まで行くのだ。この平たん地を過ぎると又急な石段が始まる。もうどうしようか・・。ここで諦めて引き返そうか・・。ただこうして思案している間にも地元の高齢者などがどんどん上を目指して登っていく。羨ましい限りだ。チキショー、負けてなるものか。自分に負けたらだめだ。時間をかけても上まで行こう。

 

本宮横の見晴らし台から讃岐平野を見る。徐々に朝焼けが迫ってくる。前方に讃岐富士が少し頭を出している。

f:id:commodore:20201210191226j:plain

 奥の院へは夜間の参拝は禁止されている。

f:id:commodore:20201210191605j:plain

周囲が明るくなってきて、前方に讃岐富士が見えてきた。ああ、この情景。間違いない。

f:id:commodore:20201210191640j:plain

東の方から漸く太陽が昇って来た。

f:id:commodore:20201210191723j:plain