一昨日、コロラド空港からハワイに向かって離陸した直後のボーイング777型機、右エンジンのカバーが吹き飛び、エンジンの炎が丸見えの中、機長の冷静な操縦でコロラドへ引き返し、乗客乗員200数十名には誰もケガ人もなく、無事に着陸できた。着陸前の機内は全くの無音状態で、機が無事に滑走路に着いた途端、大歓声が沸き上がった。全く見事な生還劇だった。
B777は、日本でも多く導入されていて、自分も数回乗ったことがある。窓ガラスが凝っていて、ガラス自体が変色し、手元の操作によって、昼間でも暗くすることができる。窓ガラスが自分の好みで暗くしたり、明るくしたりできる斬新性に拍手を送ったが、ボーイング社の品質管理にはクエスチョンを覚える。2年前、相次いで起こった737Maxの墜落事故。安全記録を書き換えての事故と言うから、驚きだ。それから2年、会社も大きく改善されたかと思っていたが、今回のような重大インシデントが起きると、ボーイング機へも安心して乗っていられない。抜本的な改革は無理なのか・・。
関東地方は連日の好天で、乾燥状態が続いている。湿度も30%以下に低下している。一昨日は風も強く、20日に発生した桐生市の山火事は4日経っても勢いは衰えない。両崖山。この山は確か足利学校の直ぐ近くにあり、麓の織姫神社は東武日光線の車中からも見え、自分も以前この神社にお参りし、山頂まで歩いて登った。名前の通り、峰道のように両側が切り取られた崖のようになっていて、町の直ぐ近くにこのようなハイキングコースがあって、気持ちの良い里山だったが、今この山が火に包まれている。乾燥時の山火事は消すのが困難だ。一昨年だったか、カリフォルニア州の山火事では東京23区の半分ほどを焼き尽くした。豪州では山火事は毎年の年中行事で、毎年、東京都位の面積を灰にしている。広大な範囲で、人為では消しようがなく、方法は自然鎮火を待つだけだ。
今回の桐生の山火事、20日、土曜日、このハイキングコースを歩いた誰かハイカーの火の不始末と思われている。火の気はハイカーしかいないのだ。困ったものだ。自ら名乗り出る人はいないだろうが、こういう事や遭難救助の為にも、山に入る際の行動アプリは必要になるかも知れない。
青梅の自宅火災も全くの迂闊。60代の戸主が庭で焚火をし、そのまま寝込んでしまったという。夢うつつ、目を覚ましたら、自宅の窓枠が燃えていたという。慌てて消火に務めたが、自宅1軒を燃やして、幸いに近くの山林に燃え移らなくて、不幸中の幸いだった。自分の家を燃やすだけなら自業自得だが、この強風の中、焚火をすること自体が常識を逸しているし、火を付けたまま寝込んでしまうとは、この初老の爺さん、すこし、痴ほう症でもかかっていないのか?
兎も角、火の始末、不始末、昔から言われていることだが、しっかり管理しなければならない。