ちゃおチャオブログ

日々の連続

12年ぶりの石垣島(23)島の路線バスの話好きの運転手さん。

この白浜港バス停が日本最南端ではないとしても、このバスは最南端を走っている。

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上原港に向かう県道。

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道路標識には漢字に書けない現地語の地名、マリュドウの滝、等が出ている。

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さて、上原~大原に向けて出発だ。

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再び又浦内川を渡る。

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この白浜港バス停は不思議なことに日本最西端との案内板は出ているが、最南端とは出ていない。ただ確実に一つ言えることは、この路線バスは日本最南端を走るバスで、日本国には、ここより更に南のバス路線はない。ターミナル待合室で待っているのも退屈で、外に出て待っていると、出発の10分ほど前、グリーンのバスがやって来た。大原~上原方面からやってきて、ここでUターンし、折り返し運転して行くのだ。バスストップに停車し、運転手もバスから降りてきたので、乗り込もうとすると、「まだだ」との乗車制限。田舎の運転手にしては嫌に厳格だと思って、乗車口の前で待っていると、何のことはない、運転手はタバコを吸いたかったのだ。バスの外で一服し終わると、「もう良いですよ」と乗車を促す。どの道一人しかいない乗客、バスの中で待たせてもらっても問題ないとは思うのだが、出発直前に乗車させるのが、この会社の規定なのだろう。

 

きっちり時間通り、12時20分にバスは発車する。乗客がいようがいまいが、路線バスである以上、時間通りに運行しなければならない。先刻下って来た県道を今度は逆向きに北上する。運転手は自分と同年か、少し上位の高齢者。島の人かと思って、この島のことを聞こうと話しかけたら、見かけとは違って案外気さくな人で、話も豊富。本人は内地の出身者で、東京にも住んだこともあると言う。大手ジェネコンに務めていて、現職時代は中国、アジア、各方面の大型プロジェクトの建設に携わったとのことである。中国の話とか、ベトナムの話で、結構話題は盛り上がり、話は尽きない。

 

名前を聞くと、児島、児童の児の方だと。会社を定年後、ネットで見ていたら、この島のバス会社、西表交通が運転手を募集していたので、応募したら採用された。単身赴任でこの島にやってきて、もう10年以上住んでいるとのこと。「自分もアジアのあちこちに滞在し、20年前の阪神大震災では300人からの部下を率いて神戸まで行ったが、この島はそんな中で、一番住み易く、相性が合っている。去年、もう年だから運転手を辞めたい、と申し出たら、会社の方は、まだ元気だから、是非残ってやってもらいたい、と懇請され、未だにこうして運転手をしています。」実に屈託もなく、生き生きと話していた。

 

先程の湘南から移り住んだサーファーの女性もそうだが、この児島さんにしても、島の魅力は心を捉えて離さないのかも知れない。差し障りない範囲で家族の事も聞いてみると、娘さんが石垣に住んでいて、時々は石垣で会うとのことだった。この島で天涯孤独ではないようだ。話を聞いている内に、自分も何か煩わしい都会の生活を捨てて、この島に移り住んだら、心もすっかり洗われて、人間浄化して、あの世に行けるかも知れない。この先残り少ない人生、選択肢の一つにはなるだろう。

 

ヒルギ、マングローブの群落も見納めだ。

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前方に星野リゾートが見えてきた。

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この高級ホテル、コロナ禍で客は激減、経営も大変だろう・・。

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白浜港を出て20分、上原港で小休止。児島さんにとってはタバコタイムだ。

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スマホで撮った白浜港の虹。良い思い出になった。

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