今日未明、ホワイトハウスで日米首脳会談が行われ、共同声明が発表された。最大の懸案だった台湾条項が盛り込まれ、日本は完全に米軍傘下の支援隊に組み込まれた。日米安保条約で、尖閣、日本の国土を米軍に守ってもらうことのみをお願いするだけでなく、日本が自ら同盟のパートナーとして、責任の一翼を担う立場であることを鮮明にした。今までの及び腰の態度から、一歩も二歩も前に踏み込んだのだ。中国からの強い反発は覚悟の上だろう。どんな嫌がらせが中国から降りかかってくるかも想定済みだろう。日米安保を基軸として、これからの日本が自由主義国の有力なメンバーの一国として、対中国に伍していく覚悟を鮮明にしたのだ。
中国Free。米国及び日本にとって最大の貿易国。米国は入超であり、日本は出超だが、中国にとっても日米は最大の貿易相手国。中国が何らかの嫌がらせを行った時は、痛むのは日米だけだなく、中国も大いに傷つくのだ。だから中国も極端なことは出来ない筈だ。ただ、こうした諍いや傷を最小限にしていくためには、徐々に中国Free,中国抜きの経済圏、Suply Chainの構築を図って行く必要がある。中国13億の人口マーケットは巨大な消費国ではあるが、その内、人口の点でも経済力でもインドが伸びてくるだろう。中国に代わるマーケットとしてインドを育てなければならない。
今日の日米合意は、戦後75年経った中での一つのMile Stoneになるかも知れない。
時を同じくして、今日岸防衛が与那国島を訪問し、駐留している自衛隊員を激励した。当然のことではあるし、遅きに失した感もある。当方、2月に石垣を訪問した折、港傍に立つ石垣開拓碑を見て、歴代の防衛大臣がどうしてここまでやって来ないのか、半ば不満に思ったが、今日の岸防衛は、その規を大幅に超えて、与那国まで飛んで行った。ついでに、更に尖閣上空まで飛行したら、それは欲張り過ぎの要望か。
それにしても岸防衛、よくやった。自衛隊員、海保保安官も勇気づけられるだろう。中国の横暴に周辺国が嫌悪感を持ち、或いは萎縮している中で、東アジア、インド太平洋の平和と法の遵守を守れるのは、日米の連携しかない。インド、豪州に加え、台湾の準メンバー国に加えていくよう、話し合いをしていく必要もあるだろう。
昨日、自民議連で原発リプレースが新設された。その部会長に稲田さんが就任したのは、安倍氏の意向が強かったのか・・。その安倍自身も最高顧問で参加していたが、目を引いたのは桜井よし子さんで、国家基本問題研究所(国基研)の代表として招かれていた。桜井さんは見識も高く、一昨日のBSにも出演し、原発問題を話していたが、難しい問題だ。これから世界がカーボンフリー、カーボンニュートラルに進んで行く時代にあって、原発がいか程存立できるのか・・。高岡の会社がトヨタと組んで、水素の画期的取り出し方法を開発し、小型機器を事業所ごとに設置し、事業所ごとでの発電可能になっているが、こうした先端技術を政府も後押ししていく必要があるだろう。