昨日今日と２日続けて海の事故があった。水難事故ではなく、海難じこだ。昨日は北海道、門別沖で、操業中の日本漁船にロシアの貨物船が衝突し、船員３人が死亡した。今日は瀬戸内海の愛媛沖で日本の貨物船と「外国船籍」の船が衝突し、日本の船員３人が死亡した。
この２つの死亡事故で、マスコミの報道姿勢が全く異なっている。門別沖は最初からロシア船との報道。今回は単に外国船籍の貨物船との報道。船名は「ULUSAN」号。ローマ字表記であるが、漢字にしたら蔚山。これは韓国釜山近くの港だ。名前からすると韓国籍と想像できるが、マスコミ報道は実名を出していない。この２つの事故で、どうしてこれ程極端が違いが出てくるのか。政府（海保）の発表がなかったからマスコミは国名を出さなかったのか。マスコミが被害船員に確認すれば、相手の船の乗組員が韓国人であるかどうかは、直ぐにも分かることである。マスコミは分かっている事実を報道の自己規制で国名を出さないのか。
隣国から日本は数々の具体的被害を受けている。一つは竹島であり、他の一つは北方４島だ。戦後７６年になるが、未だに不法占拠の状態が続いている。「ULUSAN号」が韓国籍なら、早々と明らかにすべき出る。遠慮することはない。日本の領海内で発生した海難事故は日本の海難審判庁で厳格公平に判断されるべきは当然のことだ。
それにしても卑怯なのはロシアの対応。日本側の操業区域内で操業中の日本漁船にロシア警備艇が突然の臨検を求め、停船させ、違法操業があったとして、船と共に１２人が連行された。ロシアは時々、こうした酷いことする。強制連行だ。嘗ては韓国が李承晩ラインを勝手に引いて、日本漁船を拿捕していたが、今は全くない。当然のことだが。
安倍前総理は、プーチンとの仲を随分と自慢し、２０数回の直接交渉で、莫大な税金も使われた。しかし北方４島は１ｍｍも変更されなかった。個人的な思惑で返還は到底無理だとは最初か分かっていたことで、今更それを言ってもやむを得ないが、もしも前総理がまだ尚個人的な親密をプーチンとの間に保っているなら、電話１本して、即時釈放、更には外交官同士での外交交渉で、１日も早くこうした拉致連行を止めさせるべきことを訴えるべきだ。前総理、それがうまく行けば男を上げるし、再登板も夢ではない。
