ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(6)南海電鉄天下茶屋経由で高野山へ。

関空連絡橋はほんの1-2分で通り過ぎ、直ぐにも陸側の臨空タウンに入る。もうこの辺りは堺郊外の臨海工業地帯だ。

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和歌山から一旦は大阪市に入って来た。

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南海天下茶屋駅。大きな乗換駅だ。関空からは30分程度で来れる。

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南海電鉄路線図。線路も本数も多い。

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結局コロナ禍で関空から高野山行きの直通シャトルバスが出ていないことが分かり、南海電車で一旦大阪の天下茶屋に出て、そこで高野山行きの電車に乗り換えて行くことにした。JRの和歌山経由よりは時間的にも料金的にも安そうだ。南海電車難波行は朝の通勤時間帯で、混雑までは行っていないが、そこそこの乗客がいて、朝のラッシュアワーの感もある。大阪地下鉄はいつも混んでいて車内は立ち客も多いが、ここは郊外型の電車だけあって、座席もあちこち空いていて、座ることには苦労はない。

 

空港駅を出ると直ぐに連絡橋だ。いわくつきの連絡橋。3年ほど前、この地方を襲った台風で、沖合に停泊していた貨物船がアンカーチェーンが切れて強風で押し流され、この連絡橋に激突し、橋の一部を破壊して、空港自体が修復までの約半年間使用不能になった。陸側と空港との唯一の交通手段がこの連絡橋だから、ここがやられたら、空港は機能不全に陥る。人で言えば、ボトルネックだ。それからつい最近、毒入りカレー事件の死刑囚林真澄美の37歳の娘が4歳の子供を道連れにこの橋から飛び込み自殺し、警察の調べではこの直前に自宅で16歳の長女が殺害されて発見されたという。林真澄美自身は23年前の殺人事件を未だ尚再審、再再審請求をしている。複雑怪奇な事件で、関空を選んだのは、この連絡橋を通って見たいとの興味もあった。

 

そうは思って電車に乗ったものの、橋を通過するのは僅かな時間で、ものの1-2分で通り過ぎてしまって、陸側の臨空タウンに入り、自慢の超高層ビルの写真を撮る間も無く、堺臨海工業地帯を通り抜けて、大阪市内の天下茶屋に着いた。ここまで来るともう大阪の匂いがする。一つ先の液は新今宮で、即ち西成だ。大阪の私電は頻繁に出ていて、松ほどもなく高野山方面、橋本行がやってきた。南海電車に乗るのも多分初めてのことで、沿線の風景を興味深く眺める。帝塚山駅があり、大阪と堺を隔てる大きな大和川の鉄橋を渡り、間も無く関西大学の前を通過し、更にその先古市百舌古墳群を通過し、大阪狭山とか河内長野と言った紛らわしい名前の駅を最後に大阪平野を離れ、来るときに飛行機から見えた葛城山系のトンネルに入り、その山中の駅、千早口に停車する。ここは楠木正成で有名な千早赤坂城の最寄り駅だ。駅の周辺には殆ど人家はなく、ウイークエンドのハイキングコースの最寄り駅のような感じである。

 

ここで高野線に乗り換え、橋本まで行く。

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大坂の私鉄に乗る機会は少ないが、この南海も初めての乗車だろう。

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次に来るのが橋本行だ。

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葛城山系のトンネルを通り抜け、紀ノ川沿いに出る。

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