ちゃおチャオブログ

日々の連続

9.3(金・小雨)菅短期政権終焉。

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昨日までに総裁選出馬は当然のことと思われていた菅総理、今朝の自民役員会で総裁選不出馬の表明をし、党内に衝撃が走った。役員会を終えた後の二階の悄然、愁然たる顔付での記者への返答にそれが現れていた。続いて行われた1時からの官邸での記者会見。総理自身は吹っ切れた顔つきで、残り任期コロナ対策に専念すると。1年前に岸田、石破と3人で争った総裁選、3人内揃ってのテレビ討論会、出陣式、等々、1年前の熱狂が彷彿される。

秋田の地方出身で、法政の夜学を出て、苦労して政治家になり、久しぶりの2世3世の門閥出身でない総理の誕生に自分も期待して見守って来たが、携帯電話の値下げ等、目先の政策は好評を得たものの、大胆な、社会を変革していくような大胆な政策提言もなく、唯一、デジタル庁を発足させたが、それは彼自身の功績と言うよりも、時代の流れ、時代の要請だった。本来すべきは全国民のマイナンバー登録なのだが、それは殆ど放置状態で未だ尚国民の半分も登録していない。又、学術会議6人の非任命は、反動政治家との印象を国民の中に植え付け、早期に元に戻せば、印象もかなり変わったものになったと思われるが、その棘は今も刺さったままだ。

彼は安倍長期政権の官房長官として良き参謀役に徹していたが、彼が総理になった時、良き参謀役には恵まれなかった。加藤が誰の推薦で長官房官になったのかは知らないが、東大出とは言え頭の悪い加藤はその任になく、内閣の不人気を更に助長するものだった。補佐官、秘書官にしても今なお安倍時代の人間を使い続け、彼自身の独自性発揮の足枷にはなっただろう。

以前、田中曽根内閣と揶揄された中曽根は、早期に田中の影響力を排除し、その後長期政権を打ち立て、最後は大勲位の栄誉まで得たが、自分はそうした中曽根のやり方を菅が踏襲し、3世4世の多数が占めるぬるま湯政界の活性化を図ってもらいたく期待したが、残念ながら、その厚い壁に跳ね返されたようだ。考えてみれば、今の自民党で、二階派以外の派閥の長は皆門閥出身の2-3世議員で、中国の例を出すまでもなく、彼等は又はその集団は守旧派的な発想で、自己の利益を守る為に最大の画策をし、国民の事など、置き去りにする。門閥出身でない、地方での1世議員の菅には、この状況を打破すべき活力もあったと思うが、残念ながら安倍、麻生を始めとするヒエラルキーのタガに嵌められ、身動きできない状態で、自ら退任した。残念ではあるが、潔い退任だ。横浜市長選に敗れた小此木は、もう政治の世界から足を洗うと言っていた。菅もこの際政治の世界から脱却し、新たな世界を開いたらどうか。米国大統領、副大統領にはそうした例は何人かいる。

次に総裁=総理になるのは誰かは今は分からない。岸田が有力視されているが、誰がなるにせよ、派閥論理での政治ではなく、国民に立脚した政治、政策を打ち出して行ってもらいたい。それにしても今日も又立憲の枝野がテレビに出ていたが、出る度に顔つきが悪くなる。日本を任せるに足る顔付ではない。弁護士の資格を持っているのだから、もっと自己、教養を高める努力をし、国民にストレートに受け入れられるようにならなければ、立件はいつまで経っても2流政党のままで終わるだろう。それにしても総理辞任の報を受けて東証が暴騰している。今は500円を越える上げだ。混乱に乗ずる市場。これも面白くない現象ではあるが・・。

 

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