ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(54)勝浦港散策。

勝浦湾は入り口を半島で塞がれ、天然の良港になっている。この半島には浦島ホテルという3星ホテルがある。

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波止場には観光客向けのショッピングモールも出来ている。

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マグロはえ縄漁船が波止場に着岸している。

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大きなマグロのダミーがぶら下がっている。コロナ下でもそこそこ人が集まっている。

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宿の夕食は6時からで、それまでの時間、1時間以上はあったので、夕食前に勝浦港まで足を延ばした。宿からは歩いて5-6分の場所にある。漁獲高日本一の港が現在はどこなのかは知らないが、その時々の魚類の水揚げ量が変わり、鰯のいっぱい捕れる年は外房の銚子になったり、サンマの豊漁の年は気仙沼だったり、遠洋漁業でいつも常連になっている静岡焼津とか、稀に三浦三崎があがったりしている。この勝浦港が現在どの位置にランクされているのかは分からないが、マグロ水揚げでは何回か日本一にはなっているだろう。勿論マグロ同様にカツオも上がる。同じ勝浦と言う名前の町が外房にもあるが、こちらの那智勝浦の方が、歴史も知名度も高いだろう。

 

以前のセリ市場と思われる場所は綺麗にリニューアルされ、観光客相手のお魚市場のような海鮮物ショッピングモールになっている。高速道を使えば、大阪からも2時間程度でやって来れる。日帰りも可能だ。このコロナ下でも車でやってくる客はいる。鉄道駅とかバスの乗客は僅少だが、それに比べ、このショッピングモールには少なくない客が入っていた。いろいろ生ものを買って行っても、車なら重くもないし、腐らせる心配もない。東京横浜の好き者が車で三浦三崎まで買い出しに行くようなものだ。

 

モールの奥は、ガラス張りのマグロ解体ルームになっている。1mを越えるような超長刀を持って、一人の漁師がマグロの解体ショーを行っている。観客も数人いて、皆カメラを構えている。巨大なキハダマグロが三枚に下ろされ、切り身に解体されて行く。流れるような作業で、余程か切れ味のよい長刀だ。ガラス張りルームの横では解体したばかりのマグロの刺し身が直売されている。今日の夕食がマグロ料理で無ければ、ここで買って試食もするのだが、夜食べるのに今ここで食べることもないだろう。コロナさえ無ければ、このモールにも沢山の人がやってきて、解体ショーも黒山の人になり、切り身の刺身も飛ぶように売れるだろうが、このコロナ禍では観客も少ないし、歓声も上がらない。コロナは人々から熱気や情熱すらも奪い去って行ったのだ。

 

ショッピングモールの奥ではマグロ解体ショーが行われている。

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キハダ鮪の解体だ。

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手捌き、長刀の切れ味も良い。マグロは瞬く間に解体された。

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九州、四国からの漁船もこの港までやってきて、荷揚げする。勝浦マグロのブランド名で、セリ値が高いのだ。

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